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わたしの昼下がり
第6章 スイッチ
 「あ、そうだ。仕事の話もちょっとだけ…。今さらで恐縮ですが、わたし、奥様方のお買い物のの代行のような内職もしていましてね。奥さまのお言いつけでいろいろなお品物をお届けしているんです。例えば、こんな…」

 カバンから白いボール紙でできた箱を取り出します。

 「どうぞ開けてみてください」

 箱のふたを開けました。

 「えっ…」
 「そう、『こけし』です。オトナのね。こういうのが欲しいけど買いに行けないっていう奥様の代わりに買ってきて差し上げてるんです。奥さん、こんなのお持ちですか?」
 「いえ…」

 わたしは慌てて首を横に振りました。

 「ですよね。じゃあ、これ奥さんにプレゼントしますので。もちろんお代はいりませんよ」
 「でも…」
 「ご家族に見つからないようにしてくださいね。ボクのサイズに近いのにしてありますから…。使い心地、明日、聞かせてくださいね…」

 ネクタイを締めながら△井がニヤっと笑っています。

 「こんなオモチャとか、セクシーランジェリーとか、いろいろお届けできますから。まあ、奥さんはスケベな下着なんかつける必要はありませんよ。普通の下着がいちばんです。なにせ奥さんそのものがスケベでいらっしゃるから」

 今日もなんどもアクメしてしまいました。否定できるものはなにもありません。

 「奥さんがヤリたくてもヤれなかったこと、いっぱいありそうですね。お互いオトナなんです。スケベなこと、いろいろ愉しみましょうよ」

 △井が手を伸ばしてわたしの乳首を摘まみ、そしてひねったりしました。快感が乳首から下半身に電流のように走っていきました。

 「まだこんなにオッ勃ってるのにお時間とは…。残念至極ですが仕方ありません。お見送りは結構ですから。こっそり失礼します」

 そう言って△井は出て行きました。わたしのからだにスイッチを入れたままにして。
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