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わたしの昼下がり
第4章 訪ねてきた男(2)
それでも、わたしはまだ迷ってもいたのです。人の心には天使と悪魔がいるといいますが、天使がささやいたのかもしれません。
(これきりで終わりにしなかったら、いまの暮らしが滅茶苦茶になってしまうのよ。それでもいいの…?)
「あの…やっぱり…」
わたしの迷いを察したのでしょう。△井が言いました。
「ボクにこんなことを言う資格などないのですが…、いろいろお宅を回っていますとね、奥様方は何かしら秘密をお持ちなものですよ…」
「秘密…」
「ええ、秘密です。ご主人には決して言えないような秘密をね…。でも、今日、奥さまは秘密をひとつ解決されたのではないでしょうか」
「どういうことでしょうか…」
「ご主人には言えないでいた、満たされていないという秘密を」
こころの中を見透かされて、ようやく収まってきた荒い呼吸が、また速くなりそうでした。
「まあ、新しい秘密をお持ちになった訳でもありますが。でも、そう気になさる必要はありませんよ。秘密をお持ちの奥さま方は、皆さんいきいきとしていらっしゃいます」
「えっ…」
「デートクラブ…、ピンサロ…、トルコ嬢…。こちらではまだ伺ったことはありませんが団地売春なんかもね…」
一つ一つ。わたしの反応を試すように言葉を挙げていきます。
「気晴らしがてらお小遣いを稼いでいらっしゃる奥さまもいれば、純粋にセックスを愉しまれている奥さまもいらっしゃいますよ」
『セックス』という言葉がとてつもなくいやらしく聞こえました。いま、していたことなのに…。
「ひと口でセックスといってもいろいろありますしね。乱交パーティーやスワッピングを愉しまれている方もいらっしゃいますよ。皆さん、ごくごく普通の奥さまなんですがね…」
わたしの気持ちを軽くしようとでもしているのでしょうが、それとは裏腹に、わたしはまた身体が火照るような気がしました。
「ああ、スワッピングは秘密と言うかご主人も含めてですがね。中にはそんなさばけたご夫婦もいらっしゃいますし、間男を作られるなんてまだまだ普通ですよ。間男にしたって、そもそも、ゴムを付けていれば浮気にもならないなんていう奥さまもいらっしゃいますよ。ああ、すみません、今日はナマでしてしまいましたが」
(これきりで終わりにしなかったら、いまの暮らしが滅茶苦茶になってしまうのよ。それでもいいの…?)
「あの…やっぱり…」
わたしの迷いを察したのでしょう。△井が言いました。
「ボクにこんなことを言う資格などないのですが…、いろいろお宅を回っていますとね、奥様方は何かしら秘密をお持ちなものですよ…」
「秘密…」
「ええ、秘密です。ご主人には決して言えないような秘密をね…。でも、今日、奥さまは秘密をひとつ解決されたのではないでしょうか」
「どういうことでしょうか…」
「ご主人には言えないでいた、満たされていないという秘密を」
こころの中を見透かされて、ようやく収まってきた荒い呼吸が、また速くなりそうでした。
「まあ、新しい秘密をお持ちになった訳でもありますが。でも、そう気になさる必要はありませんよ。秘密をお持ちの奥さま方は、皆さんいきいきとしていらっしゃいます」
「えっ…」
「デートクラブ…、ピンサロ…、トルコ嬢…。こちらではまだ伺ったことはありませんが団地売春なんかもね…」
一つ一つ。わたしの反応を試すように言葉を挙げていきます。
「気晴らしがてらお小遣いを稼いでいらっしゃる奥さまもいれば、純粋にセックスを愉しまれている奥さまもいらっしゃいますよ」
『セックス』という言葉がとてつもなくいやらしく聞こえました。いま、していたことなのに…。
「ひと口でセックスといってもいろいろありますしね。乱交パーティーやスワッピングを愉しまれている方もいらっしゃいますよ。皆さん、ごくごく普通の奥さまなんですがね…」
わたしの気持ちを軽くしようとでもしているのでしょうが、それとは裏腹に、わたしはまた身体が火照るような気がしました。
「ああ、スワッピングは秘密と言うかご主人も含めてですがね。中にはそんなさばけたご夫婦もいらっしゃいますし、間男を作られるなんてまだまだ普通ですよ。間男にしたって、そもそも、ゴムを付けていれば浮気にもならないなんていう奥さまもいらっしゃいますよ。ああ、すみません、今日はナマでしてしまいましたが」

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