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わたしの課外授業
第7章 入試の下見
 受験の季節。駅には大きなバッグをさげた受験生とその母親らしい二人連れをよく見かけるようになった。案内の表示に目を凝らしている。

 「Aの5番出口ってどこかしら」
 「あそこにAの3番があるから、あのもうちょっと向こうなんじゃないの?」

 Aの5番は向こうではなく実は反対側。わたしは声を掛けてそのことを教えてあげる。

 「ありがとうございます。助かりました。あぶなく迷ってしまうところでした」

 母親が受験するのは自分であるかのようにお礼を言う。受験生らしい男の子は自分が見当はずれなことを言っていたのも忘れて他人事みたいに突っ立っている。Aの5番なら〇〇大学だろうけど本命ではないのかしら。

 「もう…。あなたの受験なんだから。ちゃんとあなたもお礼言いなさいよ」

 お母さんにお説教されながらAの5番出口に向かっていったのを見送る。受験にハプニングはつきもの。見知らぬ土地で受験するときは下見はしておきたいもの。高校受験で遠くに出かけることはないけど、わたしのクラスの子たちにもよく言っておかなきゃ。

 「大丈夫ですよ先生。ボクはもう何度も下見してます」
 「Aクンは△△学院高校だったわね」

 △△学院高校は超難関。わたしのクラスからはAクン、Bクン、Cクンのトップスリーが受験予定。

 「はい。ちゃんとホテルも予約してます」
 「ホテル? ああ、万一、電車が止まるかもしれないから? いくらなんでも、そこまで用心することもないと思うけど…」
 「公共交通機関のトラブルは考慮してもらえると思いますが、前々日からチェックインする予定です。やっぱりベストを尽くしたいっていうか。みんな得意科目も不得意科目も違うので」
 「Bクン、Cクンも泊まるんだ? みんなで教え合ったりするのね」
 「はい。みんなで最後まで頑張ろうって。体調管理も含めて。なので、みんなママも一緒に…」
 「そかそか。おかあさんもつきっきりで協力してくれるのね」
 「はい。ママたちの得意・不得意もそれぞれなので」
 「えっ?」
 「ほら…フェラチオとか手こきとか…正常位とかバックとか…いろいろあるじゃないですか。まあ、最後はそれぞれ自分のママに仕上げてもらうことにしてますけど。時間割も作ってあります」

 やっぱりできる子は用意周到ね。下見にばっかりのめり込まなければきっと大丈夫。
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