この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
わたしの課外授業
第8章 三者三様
 いつもはナマイキな生徒たちだけど、学業でも部活動でも交友関係でも、ときにはつまずいて気分が落ち込むこともある。大人なら軽く右から左に受け流せるようなことでも、意外なほどにまともに受け止めてしまっていることもある。そこはまだナイーブなティーンといったところ。

 本当は家庭で母親にでも慰めてもらえればよいのだろうが、身近な家族だからこそ打ち明けられないこともあるようだ。わたしも教師の経験を積むにつれ、性欲は処理してもらえても、心のうちのモヤモヤまでは綺麗に処理できないでいる子は、表情からなんとなくわかるようになった。

 今朝のホームルームでも、そんな子が3人ほどいたので、休み時間にXくん、Yくん、Zくんにそれぞれ同じように声を掛けてみた。

 『最近、ちょっと元気ないんじゃない? 困ったことがあったら、先生、相談に乗るわよ』

 こちらが思っていたとおり、自信が揺らぐようなことがあって、浮かない顔をしていたみたい。

 『…そんなことがあったのね。でも、気にすることないわよ。大丈夫、自信持って…って言っても、納得できてないみたいね。まあ、無理もないわね。…どう? よかったら先生で気分転換してみない?』

 放課後、教科準備室に来るように言った。Xくんは火曜日、Yくんは水曜日、Zくんは木曜日に。

 『〇くんに元気になってもらいたいから、いやなことはみんな忘れてすっきりしてね。好きなようにしていいから…。もやもやを吹き飛ばして、また元気な〇くんに戻ってね…。どんなふうにシたい?』

 三人の性格はみんな違うタイプだけど、答えは一緒だった。

 『先生に上になってもらいたいです』
 『騎乗位ね。いいわよ』

 わたしは三日連続で生徒にまたがった。生徒が自信を取り戻してくれることを願って、感じている声はちょっとオーバーめにしてみた。その甲斐もあってか、終わったあとには、三人とも満足して晴れ晴れとした表情に戻ってくれた。わたしは、騎乗位を希望した理由をきいてみた。
/15ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ