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わたしの課外授業
第8章 三者三様

いつもはナマイキな生徒たちだけど、学業でも部活動でも交友関係でも、ときにはつまずいて気分が落ち込むこともある。大人なら軽く右から左に受け流せるようなことでも、意外なほどにまともに受け止めてしまっていることもある。そこはまだナイーブなティーンといったところ。
本当は家庭で母親にでも慰めてもらえればよいのだろうが、身近な家族だからこそ打ち明けられないこともあるようだ。わたしも教師の経験を積むにつれ、性欲は処理してもらえても、心のうちのモヤモヤまでは綺麗に処理できないでいる子は、表情からなんとなくわかるようになった。
今朝のホームルームでも、そんな子が3人ほどいたので、休み時間にXくん、Yくん、Zくんにそれぞれ同じように声を掛けてみた。
『最近、ちょっと元気ないんじゃない? 困ったことがあったら、先生、相談に乗るわよ』
こちらが思っていたとおり、自信が揺らぐようなことがあって、浮かない顔をしていたみたい。
『…そんなことがあったのね。でも、気にすることないわよ。大丈夫、自信持って…って言っても、納得できてないみたいね。まあ、無理もないわね。…どう? よかったら先生で気分転換してみない?』
放課後、教科準備室に来るように言った。Xくんは火曜日、Yくんは水曜日、Zくんは木曜日に。
『〇くんに元気になってもらいたいから、いやなことはみんな忘れてすっきりしてね。好きなようにしていいから…。もやもやを吹き飛ばして、また元気な〇くんに戻ってね…。どんなふうにシたい?』
三人の性格はみんな違うタイプだけど、答えは一緒だった。
『先生に上になってもらいたいです』
『騎乗位ね。いいわよ』
わたしは三日連続で生徒にまたがった。生徒が自信を取り戻してくれることを願って、感じている声はちょっとオーバーめにしてみた。その甲斐もあってか、終わったあとには、三人とも満足して晴れ晴れとした表情に戻ってくれた。わたしは、騎乗位を希望した理由をきいてみた。
本当は家庭で母親にでも慰めてもらえればよいのだろうが、身近な家族だからこそ打ち明けられないこともあるようだ。わたしも教師の経験を積むにつれ、性欲は処理してもらえても、心のうちのモヤモヤまでは綺麗に処理できないでいる子は、表情からなんとなくわかるようになった。
今朝のホームルームでも、そんな子が3人ほどいたので、休み時間にXくん、Yくん、Zくんにそれぞれ同じように声を掛けてみた。
『最近、ちょっと元気ないんじゃない? 困ったことがあったら、先生、相談に乗るわよ』
こちらが思っていたとおり、自信が揺らぐようなことがあって、浮かない顔をしていたみたい。
『…そんなことがあったのね。でも、気にすることないわよ。大丈夫、自信持って…って言っても、納得できてないみたいね。まあ、無理もないわね。…どう? よかったら先生で気分転換してみない?』
放課後、教科準備室に来るように言った。Xくんは火曜日、Yくんは水曜日、Zくんは木曜日に。
『〇くんに元気になってもらいたいから、いやなことはみんな忘れてすっきりしてね。好きなようにしていいから…。もやもやを吹き飛ばして、また元気な〇くんに戻ってね…。どんなふうにシたい?』
三人の性格はみんな違うタイプだけど、答えは一緒だった。
『先生に上になってもらいたいです』
『騎乗位ね。いいわよ』
わたしは三日連続で生徒にまたがった。生徒が自信を取り戻してくれることを願って、感じている声はちょっとオーバーめにしてみた。その甲斐もあってか、終わったあとには、三人とも満足して晴れ晴れとした表情に戻ってくれた。わたしは、騎乗位を希望した理由をきいてみた。

