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隷婦 狙われた淫らな発情妻・実雅子 ~中出しの快楽に堕ちて~
第33章 決戦は金曜日
帰宅した義隆は、出迎えた実雅子に、単刀直入に、

「佐川翔太という男性を知っているだろ?」

と、聞いた。まさか、ストレートに聞いてくるとは思っていなかった実雅子。久しぶりに聞いた名前なら、思い出す素振りも必要だったが、

「知っています」

と、答えてしまった。義隆は、それを見て安堵した。

    嫌いな存在なら、
    忘れるように脳は働く。
    すっと、『知っています』と
    答えたということは、
    少なくとも、
    嫌な存在ではない男だ。

そう判断した義隆は、

「小学校時代、仲が良かったそうだが、今、会っても仲良くなれると思うか?」

と、これも単刀直入に聞いた。無駄が嫌いな義隆。妻である実雅子もそれはわかっていた。でも、内容が内容だけに、もっとオブラートに包んだ言い方をするかと思っていた。しかし、意に反して義隆は直球勝負を続けた。

「同じ小学校で3年生から6年生まで同じクラスで、進学塾〇学園でも同じコースでしたから」

と、理由を述べている途中で、

「ということは、仲良くやれるということだな」

と、結論を急ぐ義隆。

「たぶん」

と、一応、自信なさげな振りをした実雅子。さすがに、昨日の夜、会っていましたとは言えなかった。

「その佐川翔太という男性は、今、〇〇ハウスで働いているらしい。ま、俺が医院開設で検討している業者候補からは外れているのだが、以前、打ち合わせをしていた担当者からメールが来てね。実雅子と、うちの社員が同級生だという内容で」

と、話す義隆。そういう感じに話を持っていったのだと理解した実雅子。

「で、実雅子は、佐川翔太に会いたいか?向こうは、初恋の相手だったお前に会いたいらしい」

と、話す義隆。黙って考える様子を示した実雅子。

「いわゆる、幼馴染だろ。懐かしくないのか?」

と、前向きに話を振る義隆。それでも考えている風を装っていると、

「向こうは初恋の相手だと言っているが、お前はどうだったんだ?お前にとっても初恋の相手だったりしないのか?」

と、話を続ける義隆。

    珍しく饒舌。

それが実雅子の感想だった。義隆は普段、ここまで自分が一方的に話すタイプではなかった。ひとつ、何かについて聞けば、答えるまでの反応、表情を見て判断する慎重さがあったが、このときは、なかった。
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