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なりすました姦辱
第2章 制裁されたシングルマザー
 伸びてきた腕に手首をつかまれ、強く引かれる。躓いて手帳とタブレットを落とし、フロアカーペットに膝をついた。チェアのキャスターが転がされ、伸び上がる牡棒が、水平移動で迫ってくる。顔を背けようとしたら、脳天を手のひらで抑えられた。

「うっ……」

 二日ぶり、かつ初めて至近にまみえた異形の肉柱は、いっぱいまで漲った傘の下に、もはや毒の発生源を蓄えていた。酷烈な臭気が空気を汚し、喉奥に苦味を催させる。

 なおかつ、この体勢、ということは……。

「しゃぶれよ」
「ん、ぷ……、ぜ、ぜったい、無理、そんなの……」

 恐れていた命令が下ると、汐里は頭上をつかまれているせいで髪が乱れるのも厭わず、強く首を横に振った。

「奴隷に拒否権があるとでも思ってるのか?」

 肉棒の前にスマホが掲げられる──『広瀬汐里、は、どっ、土橋さんの牝奴隷に……、なります。ならせて、ください』──、ベッドの中で煩悶していた時に頭に浮かんでいた通りの、不様な恰好をした女が、牝壺を掻き混ぜられながら懇願していた。

「や……、……やめて……」

 俯きたいのに、土橋の掌が許してくれない。

「利口な女だと思ってたけど、もう口の利き方を忘れたらしいな」
「あ、う……、やめて、ください……」
「だめだ」

 にべもない返事の直後、ビタッ、と、何かが額を叩いた。

 スマホを肘掛けに置いた土橋が、その手で肉幹の根元を持っているのが見え、視界を赤黒い皮膚に覆われたかと思うと、もう一発、前髪をそよいで額を弾かれた。

「いやっ、……きっ、きた……なっ……」
「ああ、汚いぜ? だからお掃除を頼んでるんだろ。それとも、一昨日みたいに、オマ×コ使ってキレイにしてくれるのか?」
「やめて……ふっく……くだ、さい、メイク、が……、いっ……!」

 額に感じる肉は硬さもさることながら、焼鏝のような灼熱ぶりだった。いつ、あの夥しい量の透明の飛沫が散されてもおかしくはない。アレを顔面に浴びてしまったら、とても執務場所には戻れない。その上、裏に蔓延る穢物が溶け出そうものなら……。

(うっ……、ひっ……)

 汐里の両腕は、打擲を払うために振り上げられることなく、床へ下ろされて上体を支えていた。割り座に下ろしているヒップが、打撃に合わせて慄いている。

(も、もう……、ダメ、なのかもしれない、私……)
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