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なりすました姦辱
第2章 制裁されたシングルマザー

背中やヒップに、あの湿って粘っこい視姦の視線は……感じない。
目的の会議室のドアに取り付けられているカードリーダーにIDを読ませ、電子鍵を解錠させる。利用履歴が残ってしまうのは都合が良いことではないが、誰が来るともわからない場所で、好き勝手話をされてはたまらない。
二人きりになるなり、狼藉を働かれるかも、と身を固くしていたが、土橋は椅子を一つ引くと、粗暴に腰を下ろした。
「何しに……、きたの?」
本人も言う通り、休職者は人事や産業医に呼び出されない限り、出社する必要はないし、出社してはいけない。
「二つ、あってね」
「ふたつ?」
「ああ。一つは……、財布、持ってきたんだろ? よこせ」
手のひらを差し出してくる。汐里が長財布を置くと、いの一番に札入れを開き、
「あんまり入ってないな」
「ほとんど、電子マネーだから」
「ま、ちょっと要り用でね、借りるよ」
土橋は一万円札三枚を含む、入っていた全ての紙幣を抜き取り、「今度からはいつでも貸せるように、常にまとまった金を入れておけ」
と、財布をテーブルの上に投げ置いた。
財布を持ってこいと言われた時点で、金を取られることは覚悟していた。ゆすられるのなら、百万円単位で要求されても不思議ではなかったが、財布に入っていただけで済んだし、これからも、仰け反るような多額を恐喝するつもりはないようだった。
「あんまり席を外してると不思議がられるから。もう一つは?」
金銭的な脅威が失せたことで気構えが薄らいでしまった汐里が先を促すと、
「休職してるのに、わざわざ会社まで奴隷に会いに来る理由なんて、決まってるだろ?」
「……う」
土橋は腰掛けたままズボンのジッパーを下ろし、悪夢での姿かたちそのままに漲った肉棒を取り出した。途端に、あの痛烈なニオイが漂ってきて、汐里を半歩下がらせる。
廊下でも、二人きりになってからも、ゴミ部屋で襲い掛かってきた時ほどの邪淫を感じさせなかった。さすがに社内という、土橋にとっても危険極まりない場所で、淫欲丸出しで肉辱に及んでくることなんてことはない、と、安堵しかかった矢先だった。
「……無茶、だよ……、こんなとこで」
「あ? さっきも言ったけど、奴隷が歯向かうのかよって」
目的の会議室のドアに取り付けられているカードリーダーにIDを読ませ、電子鍵を解錠させる。利用履歴が残ってしまうのは都合が良いことではないが、誰が来るともわからない場所で、好き勝手話をされてはたまらない。
二人きりになるなり、狼藉を働かれるかも、と身を固くしていたが、土橋は椅子を一つ引くと、粗暴に腰を下ろした。
「何しに……、きたの?」
本人も言う通り、休職者は人事や産業医に呼び出されない限り、出社する必要はないし、出社してはいけない。
「二つ、あってね」
「ふたつ?」
「ああ。一つは……、財布、持ってきたんだろ? よこせ」
手のひらを差し出してくる。汐里が長財布を置くと、いの一番に札入れを開き、
「あんまり入ってないな」
「ほとんど、電子マネーだから」
「ま、ちょっと要り用でね、借りるよ」
土橋は一万円札三枚を含む、入っていた全ての紙幣を抜き取り、「今度からはいつでも貸せるように、常にまとまった金を入れておけ」
と、財布をテーブルの上に投げ置いた。
財布を持ってこいと言われた時点で、金を取られることは覚悟していた。ゆすられるのなら、百万円単位で要求されても不思議ではなかったが、財布に入っていただけで済んだし、これからも、仰け反るような多額を恐喝するつもりはないようだった。
「あんまり席を外してると不思議がられるから。もう一つは?」
金銭的な脅威が失せたことで気構えが薄らいでしまった汐里が先を促すと、
「休職してるのに、わざわざ会社まで奴隷に会いに来る理由なんて、決まってるだろ?」
「……う」
土橋は腰掛けたままズボンのジッパーを下ろし、悪夢での姿かたちそのままに漲った肉棒を取り出した。途端に、あの痛烈なニオイが漂ってきて、汐里を半歩下がらせる。
廊下でも、二人きりになってからも、ゴミ部屋で襲い掛かってきた時ほどの邪淫を感じさせなかった。さすがに社内という、土橋にとっても危険極まりない場所で、淫欲丸出しで肉辱に及んでくることなんてことはない、と、安堵しかかった矢先だった。
「……無茶、だよ……、こんなとこで」
「あ? さっきも言ったけど、奴隷が歯向かうのかよって」

