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なりすました姦辱
第1章 脅迫されたOL
 うまく脅迫すれば、童貞は卒業できるだろう。
 だが、『牝奴隷』、とは。

 おおよそ女に相手にされていない、セックスを一度もしたことがない中年が、どうやって汐里クラスの女を隷従させられるというのだろう。

 モテないオッサンのイカれた妄想だ──と、結論づけたことを、もはや取り消さねばならなかった。

 土橋の肉棒に嬲られ続け、汐里は、絶頂したのだ。ひとたび箍が外れて以降は、土橋が爆発する頻度と変わらず、いやそれ以上に達し、肉悦に耽溺している。

 愛梨という恋人はいるが、その前に付き合った女は何人かいるし、行きずりも含めると抱いたことがある女はその数以上にいる。しかし肉棒からもたらされる凄悦もさることながら、交接で女をここまで猥濫に追い込んだ記憶はない。

 保彦は土橋の肉棒の淫奔ぶりに驚き、呆れ、半ば恐懼すらしていた。
 せざるをえなかった。

(くそっ……)

 童貞中年への敗北感が、保彦を叱咤したのではなかった。

 土橋の体を乗っ取ってしまった、そう考えていたのに、異形の肉棒に取り残された土橋の劣情に、自分の意識のほうが取り込まれてしまうような妄覚に駆られた。己の人格が溶け失せてしまうのではないかという危惧が、絡み合う舌を離させ、このままで放っておけば喜んで土橋の情婦となりかねない汐里の背を強く遠ざけさせた。

 セフレじゃない。
 牝奴隷だって言ってたろ──

「オ××コ開けっ!」

 睦まじく唇を吸い合っていたのに、いきなり突き飛ばされてマットレスに両手をついた汐里は、こちらを振り返り、

「ど、どうしたの……?」
「オ××コだっつってるだろっ。自分で開くんだっ」

 重ねて厳令されると、素直に土橋の正面へ向き直り、ヒップをついて、軽く膝を曲げた脚を開いた。栓が外れたばかりで閉じ切っておらず、息をするごとに何度ぶんかの白濁を吐き出している。臍側から右手を差し入れ、人差し指と中指で開花させようとするが、周囲に飛び散っている粘液で滑ってしまうようだった。

「う……、開いた、よ……。これで、もっと……」
「ぜんぜん開けてないだろっ。ビッチな上にバカなんだな、汐里は」
「ビッチなんかじゃ、ない……」
「じゃ、単なるバカだ」
「……ちがう……、もん。……え、っと……」
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