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なりすました姦辱
第1章 脅迫されたOL
 それでなくても広瀬汐里は、ただ美人だ、というだけでなく、どうやらハイクラスOLであるようだし、おそらくはリリに設定していた歳が実年齢であろう26歳、たった五歳の差でも手強い年上の女の魅力を感じさせたし、何より、弱みを握られているというのに頑健に歯向かおうとするその気質が、保彦の嗜虐心を妖しく刺激してきた。

 うたかたの戯具には、絶好の女に映ったのだ。

 最初は、愉しかった。

 あらかじめライブチャットの動画を見ていたおかげで、上手く立ち回れたと思う。キモい非モテ中年っぽい言動と挙動で汐里に迫ると、期待したとおりに嫌悪の目で見つめられ、侮蔑の言葉で拒絶され、しかし忌避を表明すればするほど恥辱が増大しているのが、美貌の端々に認められた。

 思うままに甚振ってやったところで、不平を訴えている土橋の肉棒に応えてやるために、待望の、そして未知の、牝の禁領へと突入させてやった。下着の上から舐めた程度、汐里は何の性楽も催していない。つまり、まるで潤っていない牝内にいきなりぶち込んでしまったのは、いま思えば軽率で、いくらなんでも配慮の欠片もない蛮虐だったと思う。

 だが、思っていた以上に土橋の肉棒は牝感慣れしておらず、門をくぐるや否や大爆発を起こしてしまった。動画で見たあの凄まじい噴射は、実体験してみると、肉根から捥げ落ちるかと思うほどの強烈な快味だった。

 ピストン一往復もできずの即発だったとはいえ、中に出してやったのである。たっぷりと。さぞ、汐里を揶揄のし甲斐があるだろう。

 保彦が思いついた仄かな邪心は、ひとりでに動き出す土橋の肉棒に霧散させられた。すぐに次の射精がやってきて、射出の起こる肉芯を起点に五体へと性悦が送り出され、残波としての痺れが凪がないうちに、また、次の射精へと突き進んでいく。腰を止めたくても止められなかった。汐里の牝汁では濡れていなかった肉洞は、土橋の撒き散らす牡汁で滑らかに擦れ、やがて、涸れていた牝汁は溢れ出し、肉圧が前後する亀頭を捉えようと動き始めたのだった。

 土橋が、カレンダーアプリに書き残していた──『童貞卒業記念日 兼 牝奴隷獲得記念日』。

 読んだ時には、アホだな、と思った。
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