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第48章 友也と美少女たち

「ここが友也くんのお家？」

奏音さんと拙い会話をしつつ美月さんを牽制しながら自宅に着いた。

「あ、うん。」

古くて今時流行らない日本家屋が恥ずかしい。

「サザエさんちみたいでいいでしょ？私気に入ってるの。」

「梨果さん……」

梨果さんがそう言ってくれると安心する。

「どうぞ中に。」

美少女たちを案内する。門を開けて庭から玄関へ行く。

「あ、父さんまだ帰ってないみたいだ。」

玄関には鍵がかけられていた。

「おじさん仕事で都内に行くって言ってたよ。」

父のスケジュールについては梨果さんの方が詳しい。

ガチャ

カギを開けて木製の引き戸を開ける。

ガラガラガラガラ

この動きが渋くてうるさい引き戸が恥ずかしい。

「ど、どうぞ。」

「ではおじゃまします。」

(うわわわ、ウチの玄関にこんな可愛いローファーが三組も……)

桐邦学園指定のローファーは茶色だ。３人ともきれいに揃えて並べていた。

(美月さんの小っさ！)


「とりあえず私の部屋にいこ？」

梨果さんは２人を二階の自室に誘う。

「うん、連れてって。」

梨果さんは奏音さんを連れて階段を上がって行った。