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隷落の檻・淫獣の島 ~姦獄に堕ちた被虐の未亡人~
第4章 早苗の過去
シュウは確かに、わたしみたいな高校生から見ても、不良というか、社会の規格からはみ出した男の人だったけど、ワルという感じはなかった。

今から思うと、不良グループのリーダーは普通の会社や組織のリーダー以上に難しいポジション。はみ出し者の集まりをまとめるのは並大抵ではなかったと思う。

ショウジもセイジ、シュン、シンヤも一癖ある感じだったし、何事もうまくいかず、犯罪に手を染めて、世を拗ねている感じもあった。そんなグループのメンバーを束ねて、まとめていたシュウ。

暴力事件や暴行事件、婦女暴行など荒くれた犯罪に手を染めたグループのメンバーだったけど、そういう危険さを、わたしも母も、最初はともかく、それ以降は感じなかった。いわゆる粗暴犯の経験者とは思えないほど、笑顔があって、和気藹々とした雰囲気を醸していた。それに意外に、年功序列というか、体育会系のノリというか、年齢順で関係が構築されている感じがあった。

シュウのグループのまとめ方が上手いのか下手なのかはわからないけど、結果として、シュウの持っている明るさ、優しさが他のメンバーに伝わって、粗暴犯独特の刺々しい感じが丸く収められているように感じられた。それが多分、母が感じた『安心感』というものの正体だったのかもしれない。

羽目を外して、身も心も任せる・・・。

母は、実際に、このあと、そんな感じだった。シュウを信用して、何もかも任せているという感じ。

「そろそろ用意をお願いします」

シュウが隣の部屋から声を掛けた。お願いします・・・。自宅から連れ出されたとき、こんな言葉を掛けられるとは思わなかったというのが本音。荒々しい雰囲気もあったのに。

わたしはシュウの優しい性格に起因していると思っていた。でも、それだけではなかったのかもしれない。母が抵抗しなかったということもあったのかもしれない。わたしと母が抵抗したり、反抗的な態度を出したりしていれば、展開は違ったのかもしれない。

わたしも母もそういうことはしなかった。状況というものもあっただろうし、母の性格もあっただろうし、シュウやグループのメンバーの雰囲気もあったのかもしれない。何にしても刺々しい雰囲気にならなかったことは、結果的によかった。
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