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心の中のガラスは砕けて散った
第8章 綾乃と綾
ベージュを基調とした明るい部屋、
和彦の後に付いて 部屋に入り、
室内を見回した、

男と女が 逢瀬を重ねる部屋
隠そうとする部屋の匂いを 
芳香剤の強い香りが鼻孔を擽る、

康二と何度か結婚する前 訪れた記憶は有るが
それは遙か昔の事だった、緊張したまま手にした
バックをテーブルに置いた、

「 シャワーを・・・・ 」

和彦が部屋の隅のドアを 手の平で指し綾乃は頷き
ドアを開いて洗面所の中へと入って行った
大きな鏡に映る自分から目を反らして、背中に
手を回しワンピースのジッパーを下げて
鏡の中に白い下着が大きな胸を押し上げる姿が
肌色のパンストを脱ぎ白いパンティーと
ブラジャーを籠に入れ浴室の中に 

シャワーを 勢いよく出し、
体に付けたソープを洗い流し
乳房に付いたソープがシャワーの温水に流れ落ち
股間の黒い陰毛に白い泡が纏わり流れ落ちて行った
初めての 

・・・う・わ・き・・・・

・・・此れで、康二とお互い様、康二を許せるかな?・・・

体から流れ落ちる白い泡を 浴室の鏡が映し出す
体を流れる白い泡を見つめ、綾乃は心の中で呟いた

シャワーを止め、浴室から出て体を手早く拭いた後、
籠の中の下着に手を伸ばし、少し躊躇して
目の前の鏡を見て、ブラジャーに手を伸ばして身に着け、
パンティーを履き タオルで体を覆い部屋の中に、
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