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心の中のガラスは砕けて散った
第6章 6月
荒い息のまま 目を開けた顔に康二は微笑みかけ
はにかむ顔で康二を見て来る早紀に

「 シャワーしようか 」
言いながら康二はベッドから降りた

「 先に・・・・ 」
起き上った早紀は康二に言い髪を後ろで纏め 
回りを見回して、アメニティーの中から髪用の
少し大きなゴムを見つけ 後ろで纏め
浴室に入って来た

「 泡・・・・・ 」

康二が洗面器で泡立てた泡を浴槽に入れ 
浴槽に広がる泡を見て嬉しそうな声を上げ、
早紀が顔を洗うと康二の前に身を沈めて来た 
早紀の手を引き 早紀は引かれるまま
康二の胸に背中を合わせ足を開いて、康二の揃えた
足の上に乗り 頭を康二の背中に付け 浴槽に浮かぶ
泡を両の手で寄せて息を吹きかけ 笑い声を上げ
背中に感じる康二の胸に

・・・・ 今だけ ・・・・
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