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やっと、逢えた
第6章 吸血鬼
「俺も親父も、
俺の一族は代々、そういう家系で、
面倒だから吸血鬼って呼ぶけど、
多分、血液型でいうとO型の亜種で、
遺伝的なものでそうなってると思う。
O型ってさ、他人に輸血出来るけど、
他人からは輸血出来ないから損だって、
さっき親父が言ってたけど、
まさにそういう感じなんだよね?」


彼女は授業を真剣に聴く生徒のように、
膝の上に両手を重ねるように置いて頷く。


「俺たちの血液や体液や、
なんなら汗や尿も、
他の人間にとっては『薬』になる。
といっても、少量だけど。
量が過ぎると毒になって、
具合が悪くなった挙句に、多分死ぬ。
いや、そこまで強欲に飲んだヤツは、
俺は見たことないけどね。
吸血鬼も、好きで噛んで血を吸う訳ではないんじゃないのかな?
噛み付くと、唾液とか、
あと、噛んだ痛みを和らげる液体が出て、
相手の身体に取り込まれるから、
相手は元気になる。
なんなら、たいした病気じゃなければ治るし、
重篤な病も進行を止められる。
そういう意味では、
紫さんが触れただけで相手の悪いものを引き受けるのと似てるかもしれない」


なるほど…という顔で頷いて、
それで?という顔をするから、
話し下手な俺が思いの外、饒舌に説明出来た。
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