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やっと、逢えた
第5章 告白

「お茶、淹れましょうか?」と彼女が立ち上がって、
部屋の片隅にあるポットのスイッチを入れたりするのをぼんやり観ていた。
すると、彼女が急に振り返えるから目が合ってしまって、少し慌ててしまう。
「あの…。
キャビネットとか、冷蔵庫開けても良いですか?」と言われて、
「ああ。
場所、判らないですよね」と立ち上がって彼女の隣に行って、
小さい冷蔵庫からペットボトルと緑茶の缶を出して、
キャビネットの茶器を出しながら、
「洗わないとダメかな?」と呟くと、
「私がやりますね?」と微笑んだ。
「京都の作家モノですね?
とても素敵な模様の茶器ですね」と言うけど、
正直、あまり意識したことはなかった。
「先生、座っててくださいね」と言われて、
素直にソファに戻って、
彼女がゆったり動くのを観ていた。
トレイに茶器を載せて運んで、
ポットを更に持ってきて俺の前に座ると、
湯冷し用なのか、蓋のない急須のような器にお湯を注いで、
急須やお茶碗にもお湯を注いで温めていく。
「建水がなかったから…」と言って、
大振りのマグカップに急須やお茶碗の湯を捨てて、
茶葉を急須に入れてから、
ゆっくり急須に冷ましたお湯を注いで、
丁寧にお茶を淹れて、
「どうぞ」と茶托に載せたお茶をそっと置いてくれた。
いつも飲むよりかなり低い温度のお茶は、
とても濃厚で甘くて、
驚いてしまった。
部屋の片隅にあるポットのスイッチを入れたりするのをぼんやり観ていた。
すると、彼女が急に振り返えるから目が合ってしまって、少し慌ててしまう。
「あの…。
キャビネットとか、冷蔵庫開けても良いですか?」と言われて、
「ああ。
場所、判らないですよね」と立ち上がって彼女の隣に行って、
小さい冷蔵庫からペットボトルと緑茶の缶を出して、
キャビネットの茶器を出しながら、
「洗わないとダメかな?」と呟くと、
「私がやりますね?」と微笑んだ。
「京都の作家モノですね?
とても素敵な模様の茶器ですね」と言うけど、
正直、あまり意識したことはなかった。
「先生、座っててくださいね」と言われて、
素直にソファに戻って、
彼女がゆったり動くのを観ていた。
トレイに茶器を載せて運んで、
ポットを更に持ってきて俺の前に座ると、
湯冷し用なのか、蓋のない急須のような器にお湯を注いで、
急須やお茶碗にもお湯を注いで温めていく。
「建水がなかったから…」と言って、
大振りのマグカップに急須やお茶碗の湯を捨てて、
茶葉を急須に入れてから、
ゆっくり急須に冷ましたお湯を注いで、
丁寧にお茶を淹れて、
「どうぞ」と茶托に載せたお茶をそっと置いてくれた。
いつも飲むよりかなり低い温度のお茶は、
とても濃厚で甘くて、
驚いてしまった。

