この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
やっと、逢えた
第5章 告白

「さて。
邪魔者はそろそろ失礼しようかな?
紫さん、今度は自宅の方にいらっしゃい。
ご両親とは面識がなかったが、
お祖父様とは親交があったから、
そんな話も出来ると思うし。
白蓮、お前、しっかりしなさい。
では、また」
良いタイミングで出てきた北川が親父の椅子を引くと、
親父は優雅に立ち上がる。
そして、渡されたボルサリーノを被り、
銀の持ち手のついた杖を手にすると、
軽く会釈をして出て行った。
茫然としていた俺に、
「白蓮様、失礼致します」と北川が声を掛けたので、
ハッとして彼女を観ると、
彼女は少し微笑んでいるようだった。
「部屋に戻ろうか?」と言って、
俺は立ち上がって彼女の椅子をぎこちなく引いてあげると、
「ありがとうございます」と言って、
そっと立ち上がって俺を見上げた。
俺は黙ったまま、先を歩くように自分の部屋に彼女と戻る。
やれやれ。
ストーカーと思われている俺は、
どんな顔で彼女と話をすれば良いんだろう?
邪魔者はそろそろ失礼しようかな?
紫さん、今度は自宅の方にいらっしゃい。
ご両親とは面識がなかったが、
お祖父様とは親交があったから、
そんな話も出来ると思うし。
白蓮、お前、しっかりしなさい。
では、また」
良いタイミングで出てきた北川が親父の椅子を引くと、
親父は優雅に立ち上がる。
そして、渡されたボルサリーノを被り、
銀の持ち手のついた杖を手にすると、
軽く会釈をして出て行った。
茫然としていた俺に、
「白蓮様、失礼致します」と北川が声を掛けたので、
ハッとして彼女を観ると、
彼女は少し微笑んでいるようだった。
「部屋に戻ろうか?」と言って、
俺は立ち上がって彼女の椅子をぎこちなく引いてあげると、
「ありがとうございます」と言って、
そっと立ち上がって俺を見上げた。
俺は黙ったまま、先を歩くように自分の部屋に彼女と戻る。
やれやれ。
ストーカーと思われている俺は、
どんな顔で彼女と話をすれば良いんだろう?

