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天狐あやかし秘譚
第69章 鎧袖一触(がいしょういっしょく)
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【鎧袖一触】鎧よろいの袖が一度触れたぐらいで、簡単に敵を打ち負かすこと。
力の差が激しすぎて、相手にならないよ、みたいな。
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お館様が言うには、俺は神宝『生玉』(いくたま)の適合者、だそうだ。

この『生玉』の持つ特殊な能力を使って自分の仕事を手伝ってほしい、それがお館様が俺をかくまってくれていた理由だと知った。恩義はある。なので、俺はそのことを承諾した。

承諾して、まず最初に課せられたのは、『生玉』を使いこなすこと、だった。
しかし、実際、これを使うことについては、存外簡単にできてしまった。
なぜなら、基本的に『そう』願えば、そのとおりになるからだ。

『見たい』と思えば視力が上がった。
願い方によっては赤外線や紫外線のような可視光以外を見ることも可能だった。
『聞きたい』『嗅ぎたい』などと願えば、聴力や嗅覚すら高めることができた。
つまりは、「こういうことを感知し得る」ということさえわかれば、それを見聞きする能力を簡単に手に入れることができるのだ。

筋力などについても同じだ。
例えば、目の前に200キロのバーベルがあるとする。それを『持ち上げたい』と願う。すると、生玉は腕の筋肉だけではなく、足や腰、胸筋、背筋など必要な器官を相応に発達させてくれるのだ。結果、軽々とバーベルをあげることができてしまう。

顔かたちも変えることができた。かっこいい、モテる、などのキーワードを願えば、概ねそのとおりになった。少し練習が必要だったのは、特定の人物に変装する場合だ。顔、身長、体格、声など、気にしなければいけないことが多い。さすがにそこまでは自動的というわけにはいかないようだった。

2週間ほど『屋敷』で練習をすると、俺は『生玉』の基本的な使い方をマスターすることができた。そして、練習しているうちに、基本の変身スタイルをいくつか固めることができた。

攻守に優れたオールマイティの肉体であるⅠ型
より戦闘向きで、パワーと防御力に特化したⅡ型
身体を巨大化させ、全てを打ち砕くⅢ型
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