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天狐あやかし秘譚
第125章 危機一髪(ききいっぱつ)
また気持ちが溢れてきてしまう。お名前をお呼びしたい。繋がっていたい。・・・本当はもっともっと抱いて欲しい。だけど、これ以上は明日に障る・・・、だから。
「緋紅様・・・スクセは幸せです・・・」
そう言ってみた。
「うん、そうかい」
「はい。あの時、緋紅様に拾っていただいて・・・スクセは救われました・・・こんな気持ちよさを教えてくれて・・・だから」
ずっと、ずっとこの時間が続けばいい・・・。
「だから、明日も・・・その・・・明日も私と・・・」
言いかけてはっと気づく。この気持ちはキヌギヌも・・・水有も一緒だろうという思いが頭をもたげてきたからだ。
「どうした?スクセ?」
緋紅様が怪訝な顔をしてこちらを見た。私は一瞬、なんと言っていいかわからなくなる。多分、ちょっとくぐもった表情になってしまったに違いない。
いけない・・・こんな顔をしては・・・嫌われてしまう。
「い、いいえ・・・なんでもないんです」
言い繕って、そしてそのまま緋紅様の胸に顔を埋めてしまった。このまま寝てしまおうと思ったのだ。
しかし、そんな私の頭の上にまた、ふわりと温かな手が乗せられる。
「キヌギヌのことを考えたんだね?」
言われてドキンと心臓が跳ねた。多分、これも全部伝わっている。だって今、私と緋紅様は生まれたままの姿でピッタリと寄り添っているのだから。
嘘をつくことなどできないと悟った。
「はい・・・」
「僕を独り占めしたいと?」
「はい・・・でも・・・多分、水有・・・いや、キヌギヌも」
私が緋紅様を独占すれば、私は嬉しいし、幸せだ。
しかし、今度は水有が昨日の私のようになる。
「そうか、スクセは妹思いで優しいな・・・」
ぎゅっと緋紅様が私の身体を抱き寄せてくる。身体がさらに密着し、先程よりもなお、幸せな気持ちになってしまう。
自然と緋紅様の口元に私の耳が近づいた時、独り言だったのだろうか・・・彼が囁くように言ったことを私は聞き逃さなかった。
「いったい、将来・・・二人はどうなるんだろうね・・・」
結局、この日はこの後もう一度だけ深く愛された後、私と緋紅様は眠りについた。しかし、翌日になってもこの最後の言葉だけは私の心に深く残っていたのだった。
「緋紅様・・・スクセは幸せです・・・」
そう言ってみた。
「うん、そうかい」
「はい。あの時、緋紅様に拾っていただいて・・・スクセは救われました・・・こんな気持ちよさを教えてくれて・・・だから」
ずっと、ずっとこの時間が続けばいい・・・。
「だから、明日も・・・その・・・明日も私と・・・」
言いかけてはっと気づく。この気持ちはキヌギヌも・・・水有も一緒だろうという思いが頭をもたげてきたからだ。
「どうした?スクセ?」
緋紅様が怪訝な顔をしてこちらを見た。私は一瞬、なんと言っていいかわからなくなる。多分、ちょっとくぐもった表情になってしまったに違いない。
いけない・・・こんな顔をしては・・・嫌われてしまう。
「い、いいえ・・・なんでもないんです」
言い繕って、そしてそのまま緋紅様の胸に顔を埋めてしまった。このまま寝てしまおうと思ったのだ。
しかし、そんな私の頭の上にまた、ふわりと温かな手が乗せられる。
「キヌギヌのことを考えたんだね?」
言われてドキンと心臓が跳ねた。多分、これも全部伝わっている。だって今、私と緋紅様は生まれたままの姿でピッタリと寄り添っているのだから。
嘘をつくことなどできないと悟った。
「はい・・・」
「僕を独り占めしたいと?」
「はい・・・でも・・・多分、水有・・・いや、キヌギヌも」
私が緋紅様を独占すれば、私は嬉しいし、幸せだ。
しかし、今度は水有が昨日の私のようになる。
「そうか、スクセは妹思いで優しいな・・・」
ぎゅっと緋紅様が私の身体を抱き寄せてくる。身体がさらに密着し、先程よりもなお、幸せな気持ちになってしまう。
自然と緋紅様の口元に私の耳が近づいた時、独り言だったのだろうか・・・彼が囁くように言ったことを私は聞き逃さなかった。
「いったい、将来・・・二人はどうなるんだろうね・・・」
結局、この日はこの後もう一度だけ深く愛された後、私と緋紅様は眠りについた。しかし、翌日になってもこの最後の言葉だけは私の心に深く残っていたのだった。

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