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天狐あやかし秘譚
第122章 神算鬼謀(しんさんきぼう)
私と水有は交代でお風呂に入る。どっちが先に入るかをじゃんけんで決めるのが習慣になっていた。しかし、今日は水有に先に入ってもらうことにした。・・・理由は・・・多分、お風呂に入ったら、我慢できなくなってしまうからだった。

あとに水有待っているとなるとゆっくりできない・・・そんな理由だった。

「え?いいの?」
「うん。今日、私学校行ってないから・・・」

学校に行ってないからあとに風呂に入るというのも理由になってるかなっていないかわからない。だけど、水有はなんとなく納得してくれたみたいだった。

自室で水有を待っている間、何度も秘所に手が伸びそうになるのをなんとか我慢する。水有は突然部屋に入ってくることがある。私たちの部屋は襖で仕切られているだけなので、鍵などないのだ。

下手にオナニーをし始めてしまい、水有に見られたらどう言い訳していいかわからない。
だから、我慢していたのだ。

「おねーちゃん、お風呂空いたよー」
ホカホカと湯気を上げ、お風呂上がりのいい匂いをさせた水有が声をかけてくれる。

「あ、うん・・・ありがとう」

さっきまでエッチなことを考えてしまっていた私は、その無邪気な水有の姿になんとなく後ろめたい気持ちになりながら、そそくさとお風呂場に向かった。

『屋敷』にはお風呂場がいくつかあるらしいが、私と水有が使っていいと言われているのは『西の間の風呂』と言われているところだった。私たちがあてがわれている部屋の辺りを、この『屋敷』では西の間というらしく、そこにある風呂という意味だ。

もちろん、風呂も屋敷に負けないくらい立派な作りだった。まず浴室に入る前のパウダールームだけで軽く四畳ほどはある。二人並んで髪をとかしたりできるほどの立派な化粧台が設置されており、ドライヤーもちゃんと2セット用意されていた。私と水有は化粧水とか乳液を共用しているので、それもここに置かれているのだ。タオルやバスタオルもいつも清潔なものが用意されており、掃除も行き届いていた。

着ていたパジャマと下着を脱ぎ、脱衣籠に入れる。こうしておくと、『従者』の誰かがいつの間にか回収し、翌々日にはしっかり選択された状態で部屋に届けられている。

至れり尽くせりとはこのことである。
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