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天狐あやかし秘譚
第120章 十網九罠(じゅうもうきゅうわ)
♡ーーーーー♡
【十網九罠】多くの網や罠で、隙間なくしっかりと捕らえようとするさま。
何重にも罠を張り巡らせて、絡め取っちゃうぞ、みたいな。
♡ーーーーー♡

私の辺津鏡に映ったお姉ちゃんの像に、黒い水滴が落ちる。
その水滴は輪を描き、像を揺らし、歪ませていく。

やがてその揺らぎは大きくなり、ぼやけ、新たな像を結んでいく。
それは、すでに過ぎ去った昔の話。

お姉ちゃんの記憶の中に眠る、私たちが過ごした、あの狂おしい愛の日々の物語・・・。
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