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天狐あやかし秘譚
第119章 電光石火(でんこうせっか)
「そうです。やっぱり辺津鏡も鏡なんです。映った範囲のものにしか影響を及ぼせない・・・のかもしれないなと。」
だとすると、二人同時に操るとか難しいのかもしれない。鏡に映る範囲の心しか見えなくて、その範囲でしか操ることができない・・・それくらいの『制限』がないと戦いようがないから、そうあってほしい。
まあ、これも御池が今、思いついた仮説だから本当かどうかわからないけど。
「いずれにせよ、今回は沖津鏡にせよ、辺津鏡にせよ、並の術者では敵わないかなり強力な神宝であることは確かです。ただ、理由はともかく、ダリさんには影響が限定的なのは確かです」
そうだ・・・だからこそ、今回の戦いではダリがキーになる。
そして、どういうわけか今回の敵はダリを執拗に殺しにかかる・・・。
一体、何が起こってるんだろう?
「あやつらは、勝負の時を明日と決めたようだ」
考える私をよそに、ダリがつぶやいた。
え?明日って・・・
その場にいた御池が少し目を伏せる。
「綾音さんの予言の日・・・ですよね?」
そうだ、明日は私の死が予言された日なのだ。『何時』とまではわからないからなんとも言えないが、今日の日付が変わってから明日の日付が変わるまでの間、私の死がいつ訪れても不思議ではないのだ。
「ダリ・・・」
思わず不安そうな声が漏れ出てしまう。
だが、ダリがそっとそんな私の頭に手を置いてくれる。それはいつも感じる以上に大きくて温かい手だった。
「案ずるな、綾音」
そうだよね・・・あなたがついてるものね。
今まで、ダリがいて、なんとかならなかったことなんてないもんね。
「でも具体的にどうするつもりですか?ダリさん・・・」
御池が尋ねる。たしかに、何か具体的な対策があるとでもいうのだろうか?
ちなみに、今のところ、本庁の土門さんのチームや暦部門のチームからは何も新たな進展の報告はなかった。
「ああ、我に考えがある・・・それは」
ここで、ダリが私たちに話したのは、彼が戦いの中から導き出した驚くべき、仮説に基づいた作戦だった。
「決戦は明日だ、綾音・・・。今夜はよく休むと良い」
ダリがまた頭を撫でてくれる。
その様子を、御池さんが優しい笑顔で見つめてくれていた。
だとすると、二人同時に操るとか難しいのかもしれない。鏡に映る範囲の心しか見えなくて、その範囲でしか操ることができない・・・それくらいの『制限』がないと戦いようがないから、そうあってほしい。
まあ、これも御池が今、思いついた仮説だから本当かどうかわからないけど。
「いずれにせよ、今回は沖津鏡にせよ、辺津鏡にせよ、並の術者では敵わないかなり強力な神宝であることは確かです。ただ、理由はともかく、ダリさんには影響が限定的なのは確かです」
そうだ・・・だからこそ、今回の戦いではダリがキーになる。
そして、どういうわけか今回の敵はダリを執拗に殺しにかかる・・・。
一体、何が起こってるんだろう?
「あやつらは、勝負の時を明日と決めたようだ」
考える私をよそに、ダリがつぶやいた。
え?明日って・・・
その場にいた御池が少し目を伏せる。
「綾音さんの予言の日・・・ですよね?」
そうだ、明日は私の死が予言された日なのだ。『何時』とまではわからないからなんとも言えないが、今日の日付が変わってから明日の日付が変わるまでの間、私の死がいつ訪れても不思議ではないのだ。
「ダリ・・・」
思わず不安そうな声が漏れ出てしまう。
だが、ダリがそっとそんな私の頭に手を置いてくれる。それはいつも感じる以上に大きくて温かい手だった。
「案ずるな、綾音」
そうだよね・・・あなたがついてるものね。
今まで、ダリがいて、なんとかならなかったことなんてないもんね。
「でも具体的にどうするつもりですか?ダリさん・・・」
御池が尋ねる。たしかに、何か具体的な対策があるとでもいうのだろうか?
ちなみに、今のところ、本庁の土門さんのチームや暦部門のチームからは何も新たな進展の報告はなかった。
「ああ、我に考えがある・・・それは」
ここで、ダリが私たちに話したのは、彼が戦いの中から導き出した驚くべき、仮説に基づいた作戦だった。
「決戦は明日だ、綾音・・・。今夜はよく休むと良い」
ダリがまた頭を撫でてくれる。
その様子を、御池さんが優しい笑顔で見つめてくれていた。

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