この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第112章 報仇雪恨(ほうきゅうせっこん)
吾嬬がいなくなったあと、朔弥は抜け殻のようになっていたと複数の社員が証言していた。それでも大グループを率いる社長として気持ちを立て直していったのだから大したものと言える。

不倫とは言え、朔弥は朔弥なりに誠実に吾嬬のことを思っていたのかもしれない。そう考えると、計画のために人の思いを利用しただけという八咫烏のやり方には疑問を感じざるをえない。

「・・・まあ、だいたい概要はわかったわ。
 で?・・・おまはん、今回の件、何が悪かったか分かっとるな?」

ギン、と土御門様が睨みをきかせる。
こういう表情をしたときの土御門様の迫力はものすごいものがある。

ダラダラダラダラ・・・

背中にとどまらず、額、脇の下、手のひらからどっと冷や汗が吹き出す。

「申し訳・・・ございませんでしたぁああ!!」
とうとう耐えきれなくなって、ガバッと土下座よろしく頭を下げた。

「謝らんでええわ・・・。何が悪かったのかと聞いとるんや」

ドスの利いた声で言われ、土下座の姿勢のままひいいっ・・・と心の中で悲鳴を上げる。

「は、はい。冥穴がこじ開けられる危険性を認知していたのに、ひとりで向かったこと・・・です。」

これはもう、言い訳しようがない。

「せやな。おまはんの軽率な判断で東北全域・・・下手したら日本全体を危険に晒した・・・分かっとるな?」
「はい」

僕は、これ以上なく体を小さくする。
相応の処分を覚悟していた。

・・・よくて減給・・・最悪、免職・・・かも・・・

正直言って、僕には他に特技はない。
陰陽師の家系に生まれつき、小さい頃から陰陽道の修行しかしていなかった。特に西園寺家は昔から戦闘特化の術式を受け継いできており、僕も例外ではない。
潰しは全く利かないのだ。

これは、下手したら肉体労働者にでもなるしか・・・

あまりにも暗澹たる将来像に、目の前が真っ暗になりそうだった。

「ま、分かっとったらええ。じゃあ、事後処理しっかりやれや」

え?

顔を伏せたまま、目が点になる。

「え??」
声にも出た。思わず顔を上げ、土御門様の方を見る。彼は涼しい顔をしていた。

「なんや?なんかわいに用があるんか?」
モニターを切ろうとした土御門様がその手を止めてこっちを見てきた。
/1606ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ