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天狐あやかし秘譚
第111章 真実無妄(しんじつむもう)
彼女が向かったのは冥穴の方だった。
『まずい』と思ったときはもう遅かった。
「西園寺様っ!」
色麻さんも和羽が何をしようとしているのかに気づき、叫び声を上げた。
僕も慌てて雷炮神器を彼女に向け引き金を引こうとするが、先程までのダメージでうまく目の焦点が合わない。
クソっ!!
目が見えてないはずの和羽の爪が冥穴に届こうとしている。
両の目から血の涙を流しながら大きく腕を振りかぶる。
「興長!約束よ!・・・私に力を!・・・永遠の命をっ!!」
刹那の時間、僕が引き金を引き、色麻さんが冥穴に向かって走り出し、だけど・・・
色麻さんがたどり着くより、僕の弾丸が届くよりも早く、彼女の爪が冥穴に届いてしまう。
やめろ―――――っ!!!
僕が叫んだのか、色麻さんのそれなのかわからない。
しかし、その声も虚しく、冥穴は・・・切り裂かれてしまった・・・。
『まずい』と思ったときはもう遅かった。
「西園寺様っ!」
色麻さんも和羽が何をしようとしているのかに気づき、叫び声を上げた。
僕も慌てて雷炮神器を彼女に向け引き金を引こうとするが、先程までのダメージでうまく目の焦点が合わない。
クソっ!!
目が見えてないはずの和羽の爪が冥穴に届こうとしている。
両の目から血の涙を流しながら大きく腕を振りかぶる。
「興長!約束よ!・・・私に力を!・・・永遠の命をっ!!」
刹那の時間、僕が引き金を引き、色麻さんが冥穴に向かって走り出し、だけど・・・
色麻さんがたどり着くより、僕の弾丸が届くよりも早く、彼女の爪が冥穴に届いてしまう。
やめろ―――――っ!!!
僕が叫んだのか、色麻さんのそれなのかわからない。
しかし、その声も虚しく、冥穴は・・・切り裂かれてしまった・・・。

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