この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
天狐あやかし秘譚
第110章 機略縦横(きりゃくじゅうおう)
色麻が弦打をすると、四方の祭壇が共鳴し、場を強力に浄化する。
そしてやはり、足元の五芒星から時弥は一歩たりとも動くことはできなかった。

「和弥さんがヤクザと繋がっている。
 そのヤクザが朔弥さんを殺そうとした・・・。
 そこまで知ってて、あなたは全く動じる様子を見せなかったですよね?
 なぜ少しも怖がらないんだろう・・・疑問はそこから始まりました。
 相続競争です。あなたは言いました。
 『自分には逆転の目がある』と。
 それならなおさら警戒してもおかしくないはずです。
 でもあなたには、警戒心の欠片もなかった」

ゆっくりと西園寺が鬼に近づいていく。

「だから、カマをかけたんです。
 あなたが言ったことを利用してね。
 来ると思っていました。だから・・・
 もう、朔弥さんには移動してもらってます」

西園寺がそっと布団をめくると、そこには布団を丸めた形にしたものが横たわっているだけだった。ただし、それはただの身代わりではない。朔弥の髪の毛を利用した陰陽術によって、怪異にとってあたかも朔弥がそこにいるかのように見えるようにしたもの・・・いわゆる依代だった。

「大武時弥さん、呪力不正使用、呪的構造物使用規制法ならびに殺人未遂・・・その他諸々の罪状で、あなたを拘束します。」

「貴様・・・貴様らさえ現れなければ・・・」
ぎりりと時弥が歯噛みをする。その身体は決して動くことはないが、全身が小刻みに震えており、そこに莫大な力が漲っていることがうかがえる。

「後、少しだったんだ・・・
 いつも、いつも俺を妾の子とバカにしてやがったあいつらをぶっ潰してやれた!
 畜生、畜生、畜生!!
 後、少し・・・だったんだぁあ!!!」

バチン!と右奥の祭壇が弾け飛んだ。
それを見て、色麻が色を失う。

「西園寺様!こいつ!」
「分かってます!色麻さん、押さえて!」

西園寺が捕縛縄を投げ捨て、腰に手をやる。
そこにあるホルスターから銀色のハンドガン、雷炮神器を引き抜こうとする。

その間も、色麻は必死に弓をかき鳴らし、残った3つの祭壇で時弥を抑え込みにかかっていた。

「・・・大武は・・・俺のもんだああ!!!!」
/1606ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ