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天狐あやかし秘譚
第109章 青天霹靂(せいてんへきれき)
「まあ、とにかく鬼の証拠を捉えることはできなかったや。
 こりゃプラン2を実行せざるをえないかもしれないな・・・」

そんな事をポツリと呟く。今でも県警の職員が容疑者12名を一応マークしているようだが、それを更に強化していく、ということになるのだろうか?

持久戦になるとすると一体いつ東北支部がある宮城に帰れるか見当もつかない。
一応、恐山の冥穴の方は、昨日、今日で一時的な封印には成功しており、脅威さえなければ後は定点観測で済む状態だ。だけど、正体不明の鬼の脅威が残っている以上、西園寺様は帰るとは言わないだろう。

じゃあ、私も残るのか・・・。

はあ、とまたため息が出た。

「とにかく西園寺様、夕食にしましょう。まだ食べてないですよね?」
その時、バン!と会議室の扉が勢いよく開く。
入ってきたのは県警の刑事、石川だった。

「大変です!大武朔弥が・・・銃撃されました!」

息せき切ってなされたその報告は、まさに青天の霹靂・・・だった。
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