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天狐あやかし秘譚
第109章 青天霹靂(せいてんへきれき)
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【青天霹靂】思いがけない突発的な出来事や突然受ける大きな衝撃のこと。
さっきまでお天気だったのに、いきなりでっかい雷が!・・・みたいな。
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「色麻さん、ただいま」

西園寺様が、大武エレクトロンでの二日目の捜査を終えて青森県警本部に戻られたのは、その日の19時を回ったころだった。

「どうでしたか?」
私が尋ねると、西園寺様は事の次第を簡単に説明してくれた。

具体的には、興長には会うことはできなかったけれども、残りの三人、前金、水谷、そして大武和羽からは聴取することができたこと、そして、それらからは大した情報は得られなかったこと、などである。

「しかし、大武和羽はおっかない女性でした・・・」
西園寺様が嘆息する。よほど強烈な女性だったのだろうか?
「社長候補というか、ビジネスのトップの女性だからでしょうかね?」
それとも、例の競争でピリピリしているということなのかもしれないが。

「あ、そういえばひとつだけ、面白いことが分かったよ。
 大武の家のちょっと変わった相続方法は、祖父の思いつきってわけじゃないらしい。
 あの家が成立して以来の伝統みたいなんだ。」
「成立・・・?」
「1000年の歴史と言ってたけど本当かな?
 だとすると、平安時代からの家柄ということになるよね・・・
 もしかしたら大武家はもともと地方豪族かなんかだったのかもしれないね。」

1000年も昔から引き続く家柄・・・
なんだか妖怪じみてて想像がつかない。
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