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天狐あやかし秘譚
第108章 匿影蔵形(とくえいぞうけい)
「今日もいい匂いだな・・・千鶴」
「次期社長秘書・・・ですから」
吾嬬の形の良いヒップの手触りを楽しむと、朔弥はそっと唇を寄せる。
チュッ、チュ・・・
あまり激しくすると『化粧が落ちてしまう』とたしなめられたことがあるので、少し遠慮がちだ。間近に寄るとなおさらふわりと女性らしい良い香りが立ち上り、朔弥の男の劣情が煽られる。
しかし、吾嬬は自身のヒップをまさぐる朔弥の手をそっと掴むと、『もうオイタは終わりよ』と言わんばかりに、手の甲にキスをして彼の顔を見上げる。
「お待たせしないんでしょ?・・・それとも、ここで今、愛してくださるの?」
するりと朔弥の股間にその細い指を這わせた。それが熱く脈打つ様子がスーツのパンツ越しにもわかるほど、朔弥の股間は固く隆起していた。
「いや・・・さっさと済ませてからにしよう・・・千鶴。今夜、例のホテルで・・・」
「ふふ。奥様はいいのかしら?昨日も帰らなかったでしょ?」
「あれはもう割り切ってる」
「愛してないの?」
「いや、愛しているよ・・・。妻も・・・お前も」
「悪い人・・・」
ニコリと笑い合うと二人はまた、チュッとまた軽くフレンチ・キスをした。
朔弥が出ていこうとすると、吾嬬が呼び止めた。
「社長『代理』・・・
警察の方にお会いする前に、
化粧室にお寄りになった方がいいですよ。
口紅が少し、ついてしまいました」
その言葉に、目を見開き、唇に手を添えたが、すぐに吾嬬のいたずらっぽい笑みを見て、相好を崩す。
「ああ、気をつけるとしよう」
「行ってらっしゃいませ。社長」
敢えて言ったその言葉を、今度こそ朔弥は訂正しなかった。
「次期社長秘書・・・ですから」
吾嬬の形の良いヒップの手触りを楽しむと、朔弥はそっと唇を寄せる。
チュッ、チュ・・・
あまり激しくすると『化粧が落ちてしまう』とたしなめられたことがあるので、少し遠慮がちだ。間近に寄るとなおさらふわりと女性らしい良い香りが立ち上り、朔弥の男の劣情が煽られる。
しかし、吾嬬は自身のヒップをまさぐる朔弥の手をそっと掴むと、『もうオイタは終わりよ』と言わんばかりに、手の甲にキスをして彼の顔を見上げる。
「お待たせしないんでしょ?・・・それとも、ここで今、愛してくださるの?」
するりと朔弥の股間にその細い指を這わせた。それが熱く脈打つ様子がスーツのパンツ越しにもわかるほど、朔弥の股間は固く隆起していた。
「いや・・・さっさと済ませてからにしよう・・・千鶴。今夜、例のホテルで・・・」
「ふふ。奥様はいいのかしら?昨日も帰らなかったでしょ?」
「あれはもう割り切ってる」
「愛してないの?」
「いや、愛しているよ・・・。妻も・・・お前も」
「悪い人・・・」
ニコリと笑い合うと二人はまた、チュッとまた軽くフレンチ・キスをした。
朔弥が出ていこうとすると、吾嬬が呼び止めた。
「社長『代理』・・・
警察の方にお会いする前に、
化粧室にお寄りになった方がいいですよ。
口紅が少し、ついてしまいました」
その言葉に、目を見開き、唇に手を添えたが、すぐに吾嬬のいたずらっぽい笑みを見て、相好を崩す。
「ああ、気をつけるとしよう」
「行ってらっしゃいませ。社長」
敢えて言ったその言葉を、今度こそ朔弥は訂正しなかった。

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