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天狐あやかし秘譚
第107章 【第21話 冥穴】居安思危(きょあんしき)
「いいですか!?冥穴が開くということは、冥府とこの世界がつながってしまうことにほかなりません。そうなれば、黄泉の死霊や鬼神、鬼獣たちが溢れ出てきてしまい、最早、霊障などというレベルでは済まない、呪的災害となります!いかに冥穴というものが現世では不安定で、すぐに塞がる可能性が高いとはいえ、みすみす開く可能性があるこの状況を放置することなどできないのです!」
「は、はいぃ!」
まるで学校の先生に怒られている劣等生のごとくである。
もちろん、本来は知識でも霊力でも技術でも全てにおいて位階持ちである西園寺が上なのだが・・・。
「そして実際、恐山周辺では、今年の4月・・・つまり黄泉平坂事案の後、幽霊、妖怪、妖魅のたぐいの目撃情報が立て続いています。まだ死傷者こそ出ていないものの、冥穴がこちらの想像を超えて不安定になっている虞は十二分にあります。
事態は急を要する・・・というのが私の判断です。」
と、言うわけで、と色麻が言葉を続ける。
「西園寺様にあっては、本庁からの命令が下っています。冥穴封印班を組織し、すぐに恐山に向かってください!」
「・・・はい」
こうして、陰陽寮東北支部、支部長である西園寺正成の恐山出張が決まったのである。
「は、はいぃ!」
まるで学校の先生に怒られている劣等生のごとくである。
もちろん、本来は知識でも霊力でも技術でも全てにおいて位階持ちである西園寺が上なのだが・・・。
「そして実際、恐山周辺では、今年の4月・・・つまり黄泉平坂事案の後、幽霊、妖怪、妖魅のたぐいの目撃情報が立て続いています。まだ死傷者こそ出ていないものの、冥穴がこちらの想像を超えて不安定になっている虞は十二分にあります。
事態は急を要する・・・というのが私の判断です。」
と、言うわけで、と色麻が言葉を続ける。
「西園寺様にあっては、本庁からの命令が下っています。冥穴封印班を組織し、すぐに恐山に向かってください!」
「・・・はい」
こうして、陰陽寮東北支部、支部長である西園寺正成の恐山出張が決まったのである。

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