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天狐あやかし秘譚
第76章 人面獣心(じんめんじゅうしん)
顔は涙とよだれでべちょべちょになり、その表情は恐怖に歪んでいる。その女性は牢の入口にある格子にすがって中に手を伸ばすが、ミオをはじめとした同室の女性は、恐ろしさのあまり入口とは反対側にひとかたまりになり、震えることしかできなかった。

助けること、なんてできっこない・・・。
ミオもそう思った。

ミオ達が離れたところに行ってしまったのを見て、ほくろの女性の目は絶望の色をたたえる。ひいっと声を上げたのは、背後に大男が立ったからだ。

大男が、後ろから巨大な手でそのほくろの女性の首を掴み、乱暴に後ろからそのズルズルに濡れそぼったペニスを膣に押し込んでいった。

「ひ・・・ぎいいぃい!」

ほくろの女はここまでにすでに何度か犯されていたのかもしれない。よく見ると胸や口元には白濁した精液がこびりついていた。それでもなお、大男のペニスに抉られ顔は苦痛とも悦楽ともつかない表情に歪み、瞳は上転し、のけぞって喘ぎ続けた。いや、喘いだというより、獣のように吠えたといったほうが正しいような、そんな声を上げていた。

大男のひと突きごとに子宮を揺らされ、膣壁をこすられる。人間の男では絶対に届かないほどの奥を抉られ、無理矢理に快感が脳にねじ込まれていく。
それは、女の正気を奪い去るのに十分な程の狂気的な快楽だった。

「がああ・・ああがああっ!」

ひとしきり突きまくり、満足したのか、大男がズルリとペニスを抜いた。どろりどろりと大量の白濁液を陰唇が吐き出すのが見えた。足がガクガクと震え、膝が折れそうになるのを大男の左手がその腰のあたりを抱えあげることで妨げる。

「い・・・・あ・・・た・・・すけ・・・」
意識が半分失われたような昏い目でミオたちの方を見た女の腰を大男ががっしりともう一度掴む。そして、今度は先程犯し尽くした陰唇よりも上、不浄の穴にペニスを押し付けていった。

ぐむむむ・・・

「あ・・・」

よだれが、一筋、ほくろの女性の口元から垂れていた。あり得ない穴に挿入されているにも関わらず、すでに抵抗する気力も何も失ってしまっているようだった。押し広げられた尻穴の中をベトベトに濡れた精液を潤滑油にして大男は思うさま凌辱していく。尻穴の奥が突き上げられ、子宮を裏から揺らされ、腸壁がなぶられる。
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