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天狐あやかし秘譚
第76章 人面獣心(じんめんじゅうしん)
結果は無惨だった。

最初に捕まったのは、大男の姿を見て、ほぼ腰を抜かしてしまっていた女だった。10代後半くらいだろうか。そばかすが散るあどけなさの残る顔を歪ませて、涙を流して首を振ることしかできなかった。大男はその女性を壁際に追い詰め、着物を脱いだ。その股間には、男性経験の少ないミオが今まで見たことがないほどの大きな屹立がそそり立っている。それは先っぽからヌラヌラとした液をよだれのように滴らせ、まるで一個の化け物のようにすら見えた。

「いや・・・あ・・・いやあ・・・やめて・・・やめ・・・」

それ以上、下がれないほど下がっている。そばかすの女性は、震え、涙を流し、怯えながら命乞いをする。

しかし、大男は何も言わず、ゆっくりとそばかすの女性に覆いかぶさっていった。

「いやああああっ!!!」

丁度、ミオのいる牢から、その行為がよく見えてしまった。太い陰茎が幼い陰裂を痛々しいほどに押し広げ、ずぶりずぶと突き刺さっていく。血が滲み、女性は目を見開いて声のない叫びを上げていた。

ミオにも分かる。あんなものを挿れられたらきっと呼吸すらできない。
そして、おそらくあの女性は処女だった。

まだ男性器を受け入れたことのない秘所は、突然限界を越えるほどの怒張を押し入れられ、張り裂けそうな痛みを感じていることだろう。

そのまま大男は何度も何度も腰を突き上げ、少女のあどけなさの残る肉体を蹂躙し続けた。その光景は正視に耐えるものではなく、ミオは途中から牢の奥に引っ込み、与えられた寝具を被ってただただ震えていた。その間、時折、漏れ聞こえてくるのは女の湿った声、絶頂を迎えた苦痛とも喜悦ともつかない狂ったような叫び、それからぐちゃぐちゃと響く淫らな水音だけだった。

ー終わって!早く・・・早く!

逃げ続けた女性はいたようだが、捕まるのは時間の問題だった。ある程度の広さがあるとはいえ、ホールは有限の広さだ。そして、大男は見た目に反して非常に俊敏だった。

この狂った鬼ごっこのさなか、ガン!と一人の女性がミオたちのいる牢に助けを求めてきたことがあった。黒髪、ショートボブの20代後半くらいで、目の下にほくろがあった。この女性こそ最初に逃げ出した人物だったのだ。

「た・・・たすけ・・・」
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