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淫夢売ります
第55章 斜陽の楽園:壊れる世界
転がり出るようにして営業部屋を出た私はロッカールームを目指して走る。不幸なことに、営業の事務室とロッカールームは建物のちょうど真反対にある。廊下を走り、更に突き当りを左に折れ、その向こうにロッカー室はある。

薄暗い廊下を走る。後ろを振り返ると先程の佐久本の成れの果てである『ナニカ』が営業部屋からのそりと姿を表しているところだった。そいつは虚ろな目で私の方を『見る』とニタリとまた笑ったのだ。

何・・・何なの!?

ジジジジジ・・・ジジ・・・

世界にノイズが走る。赤黒く染まった会社の廊下を私は走り出す。

「きゃっ!」

目の前の扉が開き、そこからにゅっと黒い腕が伸びてきた。

まさかっ・・・!

そこからも例の『ナニカ』と同じモノが姿を見せる。幸いなことにソイツらはあまり素早く動けないようだ。なので私は、その伸ばしてきた腕をなんとか躱し、その先へと逃げていく。

何なの!?アレ・・・いくついるの・・・

はあ・・・はあ・・・
 はあ・・・はあ・・・

耳につく自らの呼吸音、心拍数が上がり、冷たいものが背筋を立ち上ってくる。その全てが、私の記憶の中の何かを呼び起こそうと脳髄を揺さぶってくるかのようだった。

いつの間にか廊下のあちこちの扉から、まるでゾンビ映画のゾンビたちのように黒い腕、黒い目をした不気味な怪物たちが湧き上がり、私に向かって手を伸ばし始めていた。

ソイツらはべろりと舌なめずりをして、私の身体を睨めつけるようにいやらしい視線を絡みつかせてくる。その姿に、視線に、吐く息の悍ましさに、私の体は竦んで動かなくなりそうになる。

早く・・・早くロッカールームに・・・っ!

ところが、後もう少しでロッカールームだというところで、ついに私の足首がソイツらの一人に捕まってしまう。

「いやあああっ!!!」

ズルリと足を引っ張られ、うつ伏せに倒され、引きずり込まれる。奴らの巣窟に・・・いやらしい・・・いやらしい男どもの腕の中に・・・。
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