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淫夢売ります
第54章 斜陽の楽園:繰り返す悪夢
☆☆☆
次の月曜日が来た。
彰吾がくれたカードのおかげかわからないが、あの日から私の体調はすこぶる良い。最初は半信半疑だったが、もしかしたら本当にこのカードにはご利益があるのかも、と思い始めていた。
カードは寝る前にいつでも取り出せるように、ベッドサイドにある引き出しの上から二段目に大事にしまってある。
ストーカーの問題も解決したし、変な夢を見て夜、泣きながら目を覚ますこともなくなった。これでやっと、仕事に打ち込めるというものだ。
私が就職した会社は、第二志望とは言え、そこそこ名の知れた大手の食品加工会社だった。その営業二部に配属された私は、上司にも恵まれ順調にキャリアを重ねていた。
「朝比奈くん、ちょっとこれ見てくれるか?」
私が表集計の入力を行っていると、佐久本さんが声をかけてきた。
佐久本明(さくもと あきら)さんは、30代前半で、営業歴は10年になろうとしている。私が配属されたときの指導員であり、今でも直属の上司として私の指導や育成に当たってくれている。営業主任という肩書の通り、私の所属している係ではトップの成績を誇っていた。
「これね、販路分析・・・こっちの資料と、これを合わせて次期の営業戦略を立てるから・・・ね、見方、ちゃんと覚えてくれよ」
「あ、はい・・・ちょっとお借りしていいですか」
A4用紙、数枚にきれいにまとめられた資料は、佐久本さんのお手製である。販路分析や店舗ごとの売上分布の分析は営業をするうえで必要不可欠である。もちろん会社から指定されている標準フォーマットの分析レポートを活用することもできるが、営業担当者は、それぞれが自分なりに工夫をこらした資料作りをして自らの営業に活かしていた。佐久本さんも例に漏れず、そうした手製資料を活用している人の一人である。長年のノウハウを詰め込んだ営業メソッドを単なる後輩である私に惜しげもなく教えてくれているのには、本当に感謝している。
「ほら、分かるか?ここと、ここ、クロスしている部分を見るんだ・・・」
「ああ、関連性が分かるんですね」
「そう、そうだ」
私がディスプレイに映し出されている表を覗き込んでいる背後から、佐久本さんが表のどこを見たらいいのか、などを指で示して教えてくれる。
次の月曜日が来た。
彰吾がくれたカードのおかげかわからないが、あの日から私の体調はすこぶる良い。最初は半信半疑だったが、もしかしたら本当にこのカードにはご利益があるのかも、と思い始めていた。
カードは寝る前にいつでも取り出せるように、ベッドサイドにある引き出しの上から二段目に大事にしまってある。
ストーカーの問題も解決したし、変な夢を見て夜、泣きながら目を覚ますこともなくなった。これでやっと、仕事に打ち込めるというものだ。
私が就職した会社は、第二志望とは言え、そこそこ名の知れた大手の食品加工会社だった。その営業二部に配属された私は、上司にも恵まれ順調にキャリアを重ねていた。
「朝比奈くん、ちょっとこれ見てくれるか?」
私が表集計の入力を行っていると、佐久本さんが声をかけてきた。
佐久本明(さくもと あきら)さんは、30代前半で、営業歴は10年になろうとしている。私が配属されたときの指導員であり、今でも直属の上司として私の指導や育成に当たってくれている。営業主任という肩書の通り、私の所属している係ではトップの成績を誇っていた。
「これね、販路分析・・・こっちの資料と、これを合わせて次期の営業戦略を立てるから・・・ね、見方、ちゃんと覚えてくれよ」
「あ、はい・・・ちょっとお借りしていいですか」
A4用紙、数枚にきれいにまとめられた資料は、佐久本さんのお手製である。販路分析や店舗ごとの売上分布の分析は営業をするうえで必要不可欠である。もちろん会社から指定されている標準フォーマットの分析レポートを活用することもできるが、営業担当者は、それぞれが自分なりに工夫をこらした資料作りをして自らの営業に活かしていた。佐久本さんも例に漏れず、そうした手製資料を活用している人の一人である。長年のノウハウを詰め込んだ営業メソッドを単なる後輩である私に惜しげもなく教えてくれているのには、本当に感謝している。
「ほら、分かるか?ここと、ここ、クロスしている部分を見るんだ・・・」
「ああ、関連性が分かるんですね」
「そう、そうだ」
私がディスプレイに映し出されている表を覗き込んでいる背後から、佐久本さんが表のどこを見たらいいのか、などを指で示して教えてくれる。

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