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淫夢売ります
第35章 鎖とドレス:心の鎖
しばらく頑張ってみたけれど、それがイメージとして固まることはなかった。

「すいません。左側はわからないです」
なので、そう告げた。がっかりさせただろうか、と思ったとき、
「大丈夫ですよ」
というユメノの声がした。その声がまるで耳元で囁かれているようで、びくりと身体を震わせ、目を開いてしまう。

しかし、ユメノと僕の距離は目を閉じる前と変わることはなかった。
おかしいな・・・本当に耳元に感じたんだけど・・・。

耳朶にかかる吐息や、大丈夫ですよ、の「よ」のところで、クスリと含み笑いをする微妙な息遣いまで感じた・・・と思ったのに。

そんな事を考えながら、ユメノの方を見ると、彼女にニコリと笑いかけられ、それはそれでまたドギマギしてしまった。

「では、開始しますね。
 夢の中で貴方様は、道に迷っている。就職のために服を買いに来たにも関わらず、ストレートにそこにたどり着けない。これは一般的に今の状況に対する『迷い』や『逡巡』があることを意味しています。肝心なのは、実際に迷っている状況というよりは、『迷ってしまった』という感情の方にあります。おそらく、就職という大きなイベントを控えて、迷ってしまっていたんでしょう。」

たしかにそうかも知れない。今の会社は第一志望ではあったものの、本当にここで良かったのか、という思いは常にあった。
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