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淫夢売ります
第32章 仮面の夜会:オートマータ

☆☆☆
「お客様?お客様!?」
肩を揺すられて、はっと気がついた。ここ・・・は?
少し薄暗いところだった。ローテーブルを前に、固めのソファに座っている。私の斜め前、ちょうどL字の短辺にあたるところに、30代くらいの女性が座っていた。
女はふわっとした髪型をしていた。薄暗いので色合いはよくわからないがおそらく薄い栗色をしているのではないかと思う。袖がシースルーになっている、身体にフィットしたロングドレスを着ていた。
「ああ、良かった・・・お加減が悪いのかと思いました」
私は一体何処にいるんだろう?思い出そうとしてみる。
「あの・・・ここは?」
私が聞くと、女は小さく笑った。
「いやだ・・・ボーッとされていらしたんですね?それではもう一度当店、バル・マスケのシステムをご紹介します。入店時は必ずこういったマスクを着用していただきます。」
女が取り出したのは、ヨーロッパの仮面舞踏会で貴族がつけるようなベネチアンマスクだった。示されたマスクは、鼻からおでこにかけてを覆うようになっており、口布のようなものもついていた。全体が黒く、左目の上のあたりに羽飾りがついている。悪魔かなんかがコンセプトなんだろうか、目が少しつり上がった感じになっており、金色のひび割れのような模様が全体に走っていた。頭の後ろでリボン状のもので結ぶようになっている。うまいことできているようで、ちょっとやそっとでは取れないようにはなっていた。
「お客様?お客様!?」
肩を揺すられて、はっと気がついた。ここ・・・は?
少し薄暗いところだった。ローテーブルを前に、固めのソファに座っている。私の斜め前、ちょうどL字の短辺にあたるところに、30代くらいの女性が座っていた。
女はふわっとした髪型をしていた。薄暗いので色合いはよくわからないがおそらく薄い栗色をしているのではないかと思う。袖がシースルーになっている、身体にフィットしたロングドレスを着ていた。
「ああ、良かった・・・お加減が悪いのかと思いました」
私は一体何処にいるんだろう?思い出そうとしてみる。
「あの・・・ここは?」
私が聞くと、女は小さく笑った。
「いやだ・・・ボーッとされていらしたんですね?それではもう一度当店、バル・マスケのシステムをご紹介します。入店時は必ずこういったマスクを着用していただきます。」
女が取り出したのは、ヨーロッパの仮面舞踏会で貴族がつけるようなベネチアンマスクだった。示されたマスクは、鼻からおでこにかけてを覆うようになっており、口布のようなものもついていた。全体が黒く、左目の上のあたりに羽飾りがついている。悪魔かなんかがコンセプトなんだろうか、目が少しつり上がった感じになっており、金色のひび割れのような模様が全体に走っていた。頭の後ろでリボン状のもので結ぶようになっている。うまいことできているようで、ちょっとやそっとでは取れないようにはなっていた。

