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淫夢売ります
第32章 仮面の夜会:オートマータ

言われるがままに2万5千円を支払うと、ユメノが机の上にあったカードを美しい手つきでスプレッドしてみせた。カードに描かれている図案は、タロットカードに似ているが、数字や文字などは描かれていなかった。そして、例えば立った男性の性器を跪いた女性が口に含んでいる様子を描いたカードなど、私の目から見ても性的な行為を示唆している、と思われるようなカードもあれば、中東の踊り子のような服装をした女性が男性の前でダンスをしている、といったような直接的に性を示唆していないようなカードもあった。
「さあ、ここから一枚、一番あなたが惹かれるカードを選んでください。」
「一番・・・惹かれる?」
「ここがいちばん大事なところです。自分の心に嘘をつかないで・・・そして・・・」
次のユメノの言葉に、私はドキリとした。
「今までみたいに、抑えつけたりしないで・・・ね?」
ハッとして、カードに落としていた視線をユメノに向ける。ユメノの目が、三日月のような形に歪んでいた。
抑えつけ・・・って?
そんな事をした覚えはない。今まで私は自分を偽ってきたなんてこともないし、自分を抑えてきた、なんてこともない。・・・でも・・・。
心臓がドキドキした。いつの間にか口が乾いているのがわかった。
「自分が一番したいことを・・・選んでくださいね?」
その言葉に促されるように、私は、一枚のカードを選んでいた。
「さあ、ここから一枚、一番あなたが惹かれるカードを選んでください。」
「一番・・・惹かれる?」
「ここがいちばん大事なところです。自分の心に嘘をつかないで・・・そして・・・」
次のユメノの言葉に、私はドキリとした。
「今までみたいに、抑えつけたりしないで・・・ね?」
ハッとして、カードに落としていた視線をユメノに向ける。ユメノの目が、三日月のような形に歪んでいた。
抑えつけ・・・って?
そんな事をした覚えはない。今まで私は自分を偽ってきたなんてこともないし、自分を抑えてきた、なんてこともない。・・・でも・・・。
心臓がドキドキした。いつの間にか口が乾いているのがわかった。
「自分が一番したいことを・・・選んでくださいね?」
その言葉に促されるように、私は、一枚のカードを選んでいた。

