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淫夢売ります
第31章 白の花園:開く扉

そう、私と違って妹は陽キャだ。
チアリーディング部に入っており、彼氏も作ってバリバリ青春をエンジョイしている。私も自分の友人よりも咲希の友人のほうが印象にあるくらいだった。
「ああ・・・でもあなたの部屋に昔のアルバムあるから、それ見ればわかるかも。お父さん、そういうの好きだから、『裕美の特選アルバムだ』とか言って、その年ごとにアルバム作っていたじゃない」
そうか・・・アルバム・・・
私はドーナツもそこそこに、二階の自分の部屋に上り、アルバムを物色してみることにした。部屋の本棚の一番下に、父が毎年同じシリーズのアルバム帳を買い、そこに年ごとに撮りためたデジタルカメラの写真をピックアップして貼り付けているのだ。2013年の年のものを開いてみる。
最初は毎年恒例の家族のお正月の全体写真だ。必ず1月1日に初詣をし、そこで家族皆で写真を撮っている。この時は北王子小学校だったから、私達は愛知県にいたはずだ。青空の広がる神社の境内をバックに、家族4人が写っている写真。多分、シャッターは通りすがりの人に切ってもらったのだろう。
ページを捲る。2月の節分、3月のひな祭り、4月のお花見と始業式に行く直前に玄関で撮った写真。そういう行事めいたものだけではなく、普段の姿も収められている。どの写真をプリントアウトして貼るかは父が決めているのだが、なんとなく、私が笑顔のものを選んでいるような気がした。
運動会の写真だろうか、私が必死に徒競走で走っている姿が残っている。その後に・・・
「あ・・・!」
メダルを首から下げてもらった写真があるが、私が注目したのはその背後だった。
チアリーディング部に入っており、彼氏も作ってバリバリ青春をエンジョイしている。私も自分の友人よりも咲希の友人のほうが印象にあるくらいだった。
「ああ・・・でもあなたの部屋に昔のアルバムあるから、それ見ればわかるかも。お父さん、そういうの好きだから、『裕美の特選アルバムだ』とか言って、その年ごとにアルバム作っていたじゃない」
そうか・・・アルバム・・・
私はドーナツもそこそこに、二階の自分の部屋に上り、アルバムを物色してみることにした。部屋の本棚の一番下に、父が毎年同じシリーズのアルバム帳を買い、そこに年ごとに撮りためたデジタルカメラの写真をピックアップして貼り付けているのだ。2013年の年のものを開いてみる。
最初は毎年恒例の家族のお正月の全体写真だ。必ず1月1日に初詣をし、そこで家族皆で写真を撮っている。この時は北王子小学校だったから、私達は愛知県にいたはずだ。青空の広がる神社の境内をバックに、家族4人が写っている写真。多分、シャッターは通りすがりの人に切ってもらったのだろう。
ページを捲る。2月の節分、3月のひな祭り、4月のお花見と始業式に行く直前に玄関で撮った写真。そういう行事めいたものだけではなく、普段の姿も収められている。どの写真をプリントアウトして貼るかは父が決めているのだが、なんとなく、私が笑顔のものを選んでいるような気がした。
運動会の写真だろうか、私が必死に徒競走で走っている姿が残っている。その後に・・・
「あ・・・!」
メダルを首から下げてもらった写真があるが、私が注目したのはその背後だった。

