この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
淫夢売ります
第31章 白の花園:開く扉

「あの樹だ・・・」
ビジョンの中で見た樹。そして、ユミの庭にあった樹とそっくりなものが写っている。
そうだ、思い出した。
あの樹は北王子小学校の裏にあるビオトープにあった樹だった。樹の周りはちょっとした花壇になっていて、百合の花も咲いていた・・・。
「あれは、小学校の庭だったんだ」
またしばらくめくると、6月の写真だろうか、休日に公園で遊んでいる姿を映したものがある。その時の自分が着ている服が、まさしく黒い七分丈の上着に白いくまのプリント、黒のチェックのスカートだった。
「やっぱり私が持っていた服だったんだ」
そうだ、私はあの夏の日、学校の大きな樹の下で・・・誰かに何かを言っていたんだ。相手は誰?あの匂い・・・
あれは・・・
ユミに似ている。
「裕美ちゃん・・・探し物は見つかった?そろそろお夕飯にするけど」
コンコン、と部屋をノックする音。母が夕飯を食べるようせっついてきた。
とりあえず、今回の調査はここまでにしよう。
私は促されるがまま、食卓に向かうことにした。
ビジョンの中で見た樹。そして、ユミの庭にあった樹とそっくりなものが写っている。
そうだ、思い出した。
あの樹は北王子小学校の裏にあるビオトープにあった樹だった。樹の周りはちょっとした花壇になっていて、百合の花も咲いていた・・・。
「あれは、小学校の庭だったんだ」
またしばらくめくると、6月の写真だろうか、休日に公園で遊んでいる姿を映したものがある。その時の自分が着ている服が、まさしく黒い七分丈の上着に白いくまのプリント、黒のチェックのスカートだった。
「やっぱり私が持っていた服だったんだ」
そうだ、私はあの夏の日、学校の大きな樹の下で・・・誰かに何かを言っていたんだ。相手は誰?あの匂い・・・
あれは・・・
ユミに似ている。
「裕美ちゃん・・・探し物は見つかった?そろそろお夕飯にするけど」
コンコン、と部屋をノックする音。母が夕飯を食べるようせっついてきた。
とりあえず、今回の調査はここまでにしよう。
私は促されるがまま、食卓に向かうことにした。

