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The Bitch (ザ、ビッチ)
第8章 エピローグ  『わたしの好きに...』
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「あっ、そう悠里さん、斑鳩くん、貰ってもいいですかぁ?」

 ほら、彩ちゃんのタイプだと思ったから、敢えて話したのだ…

「うん、いいわよ…」
 なんか、それで全部、手放せる気がした。

 それに、彩ちゃんなら、間違いない… 
 例え、どんな結果になろうとも、彩ちゃんなら、上手に扱ってくれるだろうから。

「よぉしっ、わたし好みに躾ちゃおう」

「電話番号教えようか?」

「え、あ、いいですぅ、わたしも最近ヤバいんでぇ、ジムに通いますからぁ…」 

 さすがは彩ちゃんだ…

「なるほどねぇ……
 じゃ、わたしは明日、久しぶりに映画でも観に行って、気分転換でもしようかなぁ…」

「うん、それがいいてすよぉ…
 きっとぉ、いい流れになりましよぉ」

「え、いい流れ?」

「はい…
 悠里さんの好きにする……
 きっとぉ、いい流れのきっかけになりますよぉ」

「あ……そうかなぁ………」

 まただ…
 また、彩ちゃんは、わたしの好きに…
 そう言ってきた……

「わたしの………」

「うん、はい、そうですよぉ…
 悠里さんの好きに……
 悠里さん、らしく………」

「わたし、らしく………」

「はい、悠里さんらしく……」

「…………」

 わたし、らしくって、なんだろうか?
 わたし…
 性格の悪い、クソオンナ…
 それは……ビッチ―――

「…………」
 
 昔のわたしなら、どうしただろう………

「うん、そうね…」

「はい………」

 でも、目の前の、満面の笑みを浮かべている彩ちゃんの顔を見ると…
 なんだか…
 どうでも、よくなってくる。

 そんな細かいことを…
 わたしらしくない…

「あ………」

 ああ、そういうことなのか―――

「ね、悠里さん…」

 なんだか、この彩ちゃんの笑顔を見ると…

 この、約三ヶ月の、和哉との、色々なことが…
 情けなく…
 くだらなく…
 そう…
 わたしらしく………ない。

「うん、そうね…」

 そう…
 わたしらしくなかった―――

 とりあえず明日…

 彩ちゃんのいう通りに…

 映画にでも、行こう。


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