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The Bitch (ザ、ビッチ)
第8章 エピローグ  『わたしの好きに...』
 17

 ビッチという仮面に隠したオンナの情念が…
 ズキズキと昂ぶり、疼いてきた。

 あぁ…

 瞼の裏には昨夜の彼のハイヒールを見つめる熱く濡れ、潤んだ目が浮かび…
 脳裏には妖しい未知への誘いの麻妃ちゃんの甘い、不惑の囁きが巡り…
 奥から溢れ、濡れてくるのを感じた。

 その疼きに両膝を立て、艶やかな光沢の自らのストッキング脚の太腿を見つめていく…

 シャリ…
 そして太腿に密着するストッキングのナイロン繊維同士の擦れる音が、フェチな心を揺らがせる。

 それはわたし自身がストッキングフェチという、いや、わたしの人生観を決定付ける程に愛した忘れ得ぬ過去の男からの、現在に至る強く心とカラダに植え付けられたこのストッキングに対する性癖嗜好が…
 今もこうして、心とカラダを昂ぶらせ、疼かせ、狂わせてきた。

 シャリ、シャリ…
 そんな疼きに耐えかね、無意識に両太腿を擦り合わせていく。

 そしてこの煌めくストッキングの光沢の艶が…
 強く心を昂ぶらせ、欲情を駆り立てる。

『あぁ舐めてぇ…舐めてほしいのぉ…』
 脳裏に浮かぶフェチの憧憬に濡れた彼の目と…
『舐めてあげるぅ…』
 心に巡る麻妃ちゃんの囁き。

 そんな昂ぶりの疼きに導かれ…
 右手で太腿を撫でてナイロン繊維の感触を愉しみ…
 左手の指先がゆっくりと股間へと伸び…

 ビリビリ…
 
 爪先でストッキングの股間を破いて、その奥に指先を這わせていく。

「あ…んん…」

 そう、わたしは基本的にストッキングを穿く時は下着を履かない…
 つまり、ノーパンストッキング。

 だから股間を破くと、自らの中心に直接触れられるのだ…

「あ、あぁぁ…」
 無意識に、いや、昂ぶりの疼きに導かれるままに、指先が一番敏感な部分を撫で、弄じる…
 もう既に、溢れる程に、いや、溢れていた。

 心の疼きを…
 昂ぶりを…
 いや、心の穴を少しでも埋めるためには、こうするしかない…

 ううん、心を誤魔化すのにはこうして自らを慰めるしか…
 今は、他に、方法がないんだ。

 今は…

『あっ』
 だけど…
 ベッドサイドの姿見に、チラと写った自身の姿に…
 わたしは愕然としてしまう。

 この自ら開けたストッキングの股間の穴が…
 破れ、走る伝線のスジが…

 まるで、今の、心に開いた穴に見えたから…



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