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The Bitch (ザ、ビッチ)
第8章 エピローグ 『わたしの好きに...』
14
まだ小さな穴は完全には塞がってはいない…
「………」
そう、逡巡していると…
「でもあの彼は、ウチではほぼ居ない類いのイイ男ではありましたよねぇ」
彩ちゃんはビッチ心たっぷりに、昨夜の彼の様相を話してきた。
「ええっ、そんなにイイ男だったんですかぁ?
どエムなのにぃ?」
「うん、なかなかのイイ男だったわねぇ、悠里さん」
そんな麻妃ちゃんの問いかけに、彩ちゃんはそう同意を求めてくる。
「うんなかなかよ、身なりなんか品のある高級な感じだったし…
なんとなく大人のイイ男って雰囲気を纏ってたしね」
「うわぁ、でもぉ、どエムで、ハイヒールフェチだったんですよねぇ」
「うん、でもまあ、それは寝てみないとわからないしさ」
そう応えると…
「でも悠里さんは寝てはないんですよね?」
麻妃ちゃんが訊いてきた。
「うん…
でもわたしは、初めての男にはいつもテストするからさぁ、だから、たまたま分かっちゃっただけだしぃ…」
「え、テストぉ?」
「うん、わたしの場合はさぁ、最初にさぁ、ストッキングフェチかどうか試しちゃうからさぁ」
そう言うと…
「うわぁ、そうかぁ、さすが、悠里ビッチって感じですよねぇ…」
麻妃ちゃんがすかさずそう返し…
彩ちゃんは黙って頷く。
「ま、まぁ、結局は、わたしもさぁ、フェチで変態って意味ではさぁ…
同じ穴のムジナってことなんだけどさぁ…」
わたしはそう麻妃ちゃんに応えながらも、改めて自分の変態度合いが分かってしまって、少しだけ恥ずかしくなってしまう。
「えぇ、でもぉ、わたしだったらぁ…
悠里さんのストッキングの爪先を悦んで舐めちゃいますけどねぇ」
麻妃ちゃんは満更でもない感じで、いや、少し恥ずかしそうに、そう言ってきた。
「あら、じゃぁ、麻妃ちゃん今度試してみるぅ?
わたし、両方いけるバイだからさぁ…」
と、揶揄する意味でもわざと舌で唇を舐めながら、そう囁く。
「え、あ…」
すると、そんなわたしの言葉に麻妃ちゃんは、少し上ずった声を漏らす。
そして…
心の穴を埋める為にはそれもありなのかな?
と、一瞬、そう思った。
「いらっしゃいませ」
すると、ちょうどこのタイミングでお客様が来店し、とりあえずこの話しはここで終わったのだが…
まだ微かな心の騒めきは、奥深くで蠢いていた。
まだ小さな穴は完全には塞がってはいない…
「………」
そう、逡巡していると…
「でもあの彼は、ウチではほぼ居ない類いのイイ男ではありましたよねぇ」
彩ちゃんはビッチ心たっぷりに、昨夜の彼の様相を話してきた。
「ええっ、そんなにイイ男だったんですかぁ?
どエムなのにぃ?」
「うん、なかなかのイイ男だったわねぇ、悠里さん」
そんな麻妃ちゃんの問いかけに、彩ちゃんはそう同意を求めてくる。
「うんなかなかよ、身なりなんか品のある高級な感じだったし…
なんとなく大人のイイ男って雰囲気を纏ってたしね」
「うわぁ、でもぉ、どエムで、ハイヒールフェチだったんですよねぇ」
「うん、でもまあ、それは寝てみないとわからないしさ」
そう応えると…
「でも悠里さんは寝てはないんですよね?」
麻妃ちゃんが訊いてきた。
「うん…
でもわたしは、初めての男にはいつもテストするからさぁ、だから、たまたま分かっちゃっただけだしぃ…」
「え、テストぉ?」
「うん、わたしの場合はさぁ、最初にさぁ、ストッキングフェチかどうか試しちゃうからさぁ」
そう言うと…
「うわぁ、そうかぁ、さすが、悠里ビッチって感じですよねぇ…」
麻妃ちゃんがすかさずそう返し…
彩ちゃんは黙って頷く。
「ま、まぁ、結局は、わたしもさぁ、フェチで変態って意味ではさぁ…
同じ穴のムジナってことなんだけどさぁ…」
わたしはそう麻妃ちゃんに応えながらも、改めて自分の変態度合いが分かってしまって、少しだけ恥ずかしくなってしまう。
「えぇ、でもぉ、わたしだったらぁ…
悠里さんのストッキングの爪先を悦んで舐めちゃいますけどねぇ」
麻妃ちゃんは満更でもない感じで、いや、少し恥ずかしそうに、そう言ってきた。
「あら、じゃぁ、麻妃ちゃん今度試してみるぅ?
わたし、両方いけるバイだからさぁ…」
と、揶揄する意味でもわざと舌で唇を舐めながら、そう囁く。
「え、あ…」
すると、そんなわたしの言葉に麻妃ちゃんは、少し上ずった声を漏らす。
そして…
心の穴を埋める為にはそれもありなのかな?
と、一瞬、そう思った。
「いらっしゃいませ」
すると、ちょうどこのタイミングでお客様が来店し、とりあえずこの話しはここで終わったのだが…
まだ微かな心の騒めきは、奥深くで蠢いていた。

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