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The Bitch (ザ、ビッチ)
第7章 2024年3月17日日曜日
 35

「はぁぁ、ふぅぅ、も、もおしょうが、ないわねぇ…」

「え?」

「ホントはね、生理はもうとっくに終わってるの…」
 わたしはそう言いながら、和哉に舐めらせているストッキング脚をスッと引き、そして座っているソファから立ち上がる。

 ズキズキズキズキ…

 ウズウズウズウズ…

 もうメスの、ビッチなクソ女の昂ぶりの欲望のスイッチが完全に入ってしまっていた。

 そしてそのメスの性衝動を止める、いや、鎮めるにはひとつしかない…

「仕方ないからさぁ…」

「え?」
 和哉は突然、メス女に豹変した、いや、セフレとしてのいつものわたしになったこの様子に、少し動揺をしているみたい…

「それにもうこうなっちゃったからさぁ…」

「あ、え?」
 和哉はそんなわたしの言葉と、すっかりメスの昂ぶりに濡れているであろうわたしの目を見て…
 動揺から期待の、そして自らの興奮の想いの目を輝かせてくる。

「もうさぁ、わたしもさぁ、止められないしさぁ…」
 わたしはそう呟きながら、和哉の後ろの畳コーナーの閉め切っている戸を見つめ、いや、その戸の向こう側で必死に聞き耳を立てて、そう、おそらくは興奮と苛立ちと昂ぶり、そして多分、後悔の想いに苛まれ、歯ぎしりをしているであろう見えない筈の麻耶さんの姿を見据えるかの様に見つめながら…

「ホントはさぁ、もう……しないって思ったんだけどさぁ…」

「え?」
 わたしのその呟きの意味がもちろん理解できないであろう和哉は、目を泳がせながら、そんな不惑の様相を見せてくるのだが…

「でもさぁ、もうガマンできないし…
 味わいたいしぃ…」
 
 味わいたい…
 そう、これは心からの本音である。

 もう一度、じっくりと和哉自身の象徴を味わいたい…
 
 そして麻耶さんにはその代償を払ってもらいたいから…

「ねぇ、そうでしょう……」
 
 わたしは和哉を通り越し、後ろの戸の向こう側の麻耶さんに向け…
 そう言葉に出して囁いた。

 そんなわたしには閉め切った戸の中などは見えるわけがないのではあるのだが…
 わたしその見えない麻耶さんに対して目を見据え、見つめ、敢えてそう囁いたのだ。


 そしてわたしはソファに座っている和哉の足元にゆっくりとひざまずき…

 和哉の股間へと手を伸ばしていく…

 

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