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千一夜
第46章 第七夜 訪問者 既視感
 挿入前の儀式を終える。
 何かが始まれば、その何かには必ず終わりが待っている。残念ながら前戯が永遠に続くことはない。前戯に未練は残るが、その先に待っている快楽が私と咲子を手を強く引く。私と咲子は手を繋いだまま忘我の境地に入り込む。
 咲子の陰部が私から離れる。そして咲子は体を回転させた。時計の針のようにぐるりと回る。咲子は自分の性器に私の性器を飲み込むためにそうしたのだ。いつものパターン、それは法則。
 私と咲子の性交にゴムは必要ない。私のペニスが咲子の温かさに包まれる。私が感じる温かさは咲子の本物の温かさ。私と咲子の性器がピタリと結合する。
 飲み込まれた私のペニスは咲子のおま〇こで締め付けられる。侵入者を退治するみたいにギュっギュっと締め付ける。私の顔が苦痛に歪むと、咲子は薄っすら笑って膣口を閉じていく。
 初めてそうされたとき、私は本当に自分のペニスが咲子のおま〇こに食い千切られるかと思った。
「ううううっ」
 その痛みを今私は感じている。「やめてくれ」「許してくれ」そう私が言おうとすると、咲子の膣口が緩む。だがそれはほんの一瞬で、私がほっと安堵すると、咲子はまた膣口を一気に閉じる。咲子はそれを繰り返す。
「あああっ」
 私のペニスは快感と共に痛みも感じる。
「何があああっよ。亮ちゃん、男でしょ。がんばんなさいよ」
 そう言って咲子は私の頬を平手で叩いた。
「どこでこんなことを覚えたんだ?」
 女はみんなこんなことをするのだろうか。膣口をギュッと閉じることができるのだろうか。経験の少ない私はそう咲子に訊ねるほかなかった。
「ええ? 何のこと?」
 口角を上げた顔を私に向けて咲子はそう言った。咲子がとぼけている。
「誰かに教わったのか? それとも……」
 それとも誰かに仕込まれたのか? 私はこの言葉を飲み込んだ。
「亮ちゃん、訊きたいの?」
「ああ」
「教えるわけなじゃん。亮ちゃんてバカね」
「……」
 ふざけるなと言いたかったが、やはり言えない。理由は二つ。悲しいかな私は遠山の人間には逆らえない。そしてもう一つ。快楽をここで手放したくない。
 私の最終目的地はこんなところではない。私の体の中で作られた精液を咲子の膣中にばら撒くまで、私はあらゆることを我慢しなければならない。
 だが我慢も悪くない。辛抱の先には、咲子を支配した悦びが待っている。
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