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千一夜
第46章 第七夜 訪問者 既視感
 ふと思った。女はみんなこんな風にして男の乳首を舐めるのだろうか? 乳首を舐めながら男のペニスをしごいたりするのだろうか?
「それ好きなのか?」
 硬くなった私のペニスを掴んでいる咲子に、私はそう訊ねた。
「……」
 乳首を舐めている咲子は、何も答えず妖しげな目だけを私に寄越した。おかしなこと訊くわね、咲子の目は私にそう言っていた。
 私の乳首を舐めてる咲子の舌の動き、ペニスをしごいている手の動き……。私は誰かと比べている。その誰かは立花京子であり京子に似た沢田絵里(夢の中で会った女は沢田絵里だと思う)だ。
 比べたところで、私には違いなんてわからない。私の体が知っている女は遠山咲子と立花京子の二人だけ。二人がどう違うのかはわからないが、二人はいい女だと言うことはわかる。
 でも不公平だ。咲子の体を何人の男が知っているのかまだわからないが、間違いなく咲子の経験した男の数は私の経験人数より多い。
 私には咲子と生涯添い遂げる覚悟がある。しかし、自分以外の男たちが咲子の体を知っているのだ。
 咲子の父は、咲子にかかわった二人の男を社会から消去した。おそらくその二人は、この先真っ当な世界に戻ることは不可能だろう。だがこの二人は、光が届かない真っ暗な世の中の底に沈んでも、二人は自分の性器が味わった咲子のおま〇こは忘れないはずだ。
 咲子の陰部から放出された淫臭も、ペニスを締め付けた咲子のマン圧も記憶しているに違いない。
 咲子の存在が私の心の中で大きくなればなるほど、私はこの二人を許すことができない。我慢が沸点を超えると怒りになる。私は喧嘩したことがない。だから誰かを殴ったことなど一度もない。会うことなどない二人に怒りを抱いたところで、問題は解決しない。それどころか私はこの問題と一生付き合わなけれないけない。私は死ぬまでこの二人(二人だけでは済まないだろう)から殴られる。ずっとずっと殴られる。
 おかしなものだ、嫉妬に駆られても、私は咲子の奉仕を待ち望む。次は何をされるのだろうかと期待する。
 快楽は嫉妬に勝る? いや快楽は嫉妬と共にあると言った方がいい。
 今更だが、ベッドの中の主導権は咲子が握っている。私が遠山のお嬢様に遠慮しているから? いやそれは違う。性欲なんて性神が男と女に等しく与えたものだ。要するに男であろうが女であろうが、人間はスケベな生き物なのだ。
 
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