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flower
第2章 flower
「.、、他人」
「はい。愛する我が子ならタイムリミットなどない。それは永遠ですから根本的な悩みも迷いもない」
「、、、、」
「赤の他人である貴方は悩みに悩んだ。もう十分でしょう。それでも誰かが責めるのであれば私が証言してもいいですよ。貴方を、石橋美里を全力で庇います」
「、、、、」
「そろそろ悩みから迷いに変えてもバチは当たりません」
「、、、、、、」
「なんなら判子でも押しましょうか?」
渡辺は笑う。
「、、そんな」
計算、、
「ただ覚悟はして下さいね。医学と貴方の答えはどう考えても一致はしないでしょう。仮に美里さんが答えを出し決断を実行した翌日に医学が飛躍的に発展するかも知れない。その時貴方は一生後悔しながら裁かれない罪を背負う」
「、、、、」
「それに、、出した答えは百年という膨大な数字かも知れない。ただ百時間とも捉える事も可能だ。百日もありですよね。貴方の感情は常に数字によって試される訳です」
「、、、、」
「まっ、単なる気休め_」
「やってみます」
美里は渡辺の言葉を遮った。
「やってみます。私、、今のままでは確実に潰れてしまいます。やってみます!やります!」
美里はペットボトルを強く握り締めた。
「そうですか」
渡辺はニッコリと笑い続ける。
「では一つだけ。美里さんの寿命は八五歳と設定しましょうか?旦那様は八十歳です」
「えっ?」
「こればっかりは自分で決められないでしょう?」
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