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100のベッドシーン
第19章 卒業しても、好きでした

小さく笑った。酔いがほんのり残っていたのもあって、口が軽くなっていたのかもしれない。
けれど、後悔はなかった。
ずっと胸にしまっていた言葉を、ようやく口にできた気がした。
「……困らせました?」
「いや……ちょっと驚いただけだ」
彼は歩き出す。私は、その隣に並ぶ。
「高校生の君に言われたら、全力で拒否したと思う。でも……今の君なら」
その言葉の続きを、私は聞けなかった。
なぜなら、彼がふと、私の肩を引き寄せてきたから。
ほんの少し。
その仕草は、恋人のようでも、保護者のようでもなくて。
「佐伯」
「……はい」
「今日のことは、忘れないでくれ」
「……先生も?」
けれど、後悔はなかった。
ずっと胸にしまっていた言葉を、ようやく口にできた気がした。
「……困らせました?」
「いや……ちょっと驚いただけだ」
彼は歩き出す。私は、その隣に並ぶ。
「高校生の君に言われたら、全力で拒否したと思う。でも……今の君なら」
その言葉の続きを、私は聞けなかった。
なぜなら、彼がふと、私の肩を引き寄せてきたから。
ほんの少し。
その仕草は、恋人のようでも、保護者のようでもなくて。
「佐伯」
「……はい」
「今日のことは、忘れないでくれ」
「……先生も?」

