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100のベッドシーン
第19章 卒業しても、好きでした

彼はゆっくりと起き上がって、シーツの上で私の手を取った。
「後悔するくらいなら、手なんて出さなかった。君が卒業してからも、時々思い出してた。あの教室の窓際で、本を読んでた君を」
「……本当?」
「本当。教え子に恋するなんて、いけないことだと思ってた。でも、今の君は俺と同じ世界にいる」
その言葉に、私は泣きそうになった。
やっと、並べた気がした。
「好きだったんです。高校のときから。ずっと……一度も誰かを本気で好きになれなかった。遼さんのことが、ずっと心に残ってたから」
「じゃあ、もう一度始めよう。先生と生徒じゃなくて、大人の俺たちとして」
そう言って、彼はもう一度、私の額にキスをくれた。
カーテン越しの光が、私たちをやさしく包み込んでいた。
もう、私は生徒じゃない。
憧れじゃなくて、ちゃんと一人の女性として愛されたい。
きっとこれから、私たちの“はじまり”になる。
「後悔するくらいなら、手なんて出さなかった。君が卒業してからも、時々思い出してた。あの教室の窓際で、本を読んでた君を」
「……本当?」
「本当。教え子に恋するなんて、いけないことだと思ってた。でも、今の君は俺と同じ世界にいる」
その言葉に、私は泣きそうになった。
やっと、並べた気がした。
「好きだったんです。高校のときから。ずっと……一度も誰かを本気で好きになれなかった。遼さんのことが、ずっと心に残ってたから」
「じゃあ、もう一度始めよう。先生と生徒じゃなくて、大人の俺たちとして」
そう言って、彼はもう一度、私の額にキスをくれた。
カーテン越しの光が、私たちをやさしく包み込んでいた。
もう、私は生徒じゃない。
憧れじゃなくて、ちゃんと一人の女性として愛されたい。
きっとこれから、私たちの“はじまり”になる。

