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100のベッドシーン
第17章 その瞳の奥に、恋を落とした夜
濡れたブラウスとスカートを脱ぎ、差し出されたTシャツを頭からかぶる。

――あったかい。

服が乾いたところで、心までは追いつかない。

でも、彼の優しさが少しずつ私の中に染み込んでいく。

そう思ったら、胸がきゅうっとした。

部屋に戻ると、悠真はベッドの端に座っていた。

カーテン越しに、街の灯りがぼんやりとにじんでいる。

「寒くない?」

「うん、もう平気。ありがとうね。」

「そっか……よかった。」

そのまま沈黙が落ちた。

私も、彼も、どちらからも話を切り出さない。

でも、怖い沈黙じゃなかった。

ただ、胸の奥で静かに何かが揺れていた。

「ねえ、澪さん。」

ようやく、彼が声を出した。
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