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100のベッドシーン
第15章 一夜の相手は、社長でした
夜が明けても、カーテンの隙間から差し込む朝陽はまだ淡く、真帆は蓮の胸の中で静かに呼吸をしていた。

あの夜――優しく、深く、何度も触れられて、彼の想いがただの熱じゃないと知った。

けれど、夢みたいな時間が終われば、現実はすぐそこにある。


会社の社長と社員。

立場があまりにも違いすぎる。それは紛れもない事実だった。

「……もうすぐ、朝ですね。」

真帆がぽつりと呟くと、蓮は彼女の髪を指で撫でながら答える。

「ああ。でも、まだここにいてくれる?」

「はい……」

声に感情が滲む。

もう少し、このぬくもりにすがっていたかった。

しばらく沈黙が流れたあと、蓮が低い声で言った。
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