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100のベッドシーン
第15章 一夜の相手は、社長でした

「俺がこの会社に来たの、偶然じゃないんだ。」
「……え?」
「前の会社を売却して、自由になったとき、一つだけ……どうしても確かめたいことがあった」
真帆が顔を上げると、蓮の瞳がまっすぐ彼女を見ていた。
「君の名前。名乗らなかったけど、俺は覚えてた。あの夜、帰り際に名刺入れから落とした交通IC。名前が見えた。」
「……まさか」
「俺は、本当に偶然じゃなかった。君に、もう一度会いたくて、調べて、この会社の株を……買って、社長の席に就いた。」
「……!」
頭が追いつかない。
あの夜を、ただの一夜では終わらせたくなかったのは、彼も同じだったのだ。
「ずるいでしょ? 大人げないし、立場もあるのに、恋人でもない相手のために、こんなこと……」
「でも……うれしいです。」
ぽろりとこぼれた涙に、蓮の指がそっと触れる。
「……え?」
「前の会社を売却して、自由になったとき、一つだけ……どうしても確かめたいことがあった」
真帆が顔を上げると、蓮の瞳がまっすぐ彼女を見ていた。
「君の名前。名乗らなかったけど、俺は覚えてた。あの夜、帰り際に名刺入れから落とした交通IC。名前が見えた。」
「……まさか」
「俺は、本当に偶然じゃなかった。君に、もう一度会いたくて、調べて、この会社の株を……買って、社長の席に就いた。」
「……!」
頭が追いつかない。
あの夜を、ただの一夜では終わらせたくなかったのは、彼も同じだったのだ。
「ずるいでしょ? 大人げないし、立場もあるのに、恋人でもない相手のために、こんなこと……」
「でも……うれしいです。」
ぽろりとこぼれた涙に、蓮の指がそっと触れる。

