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100のベッドシーン
第15章 一夜の相手は、社長でした

沈黙が痛いほど濃く、真帆は思わず視線を泳がせる。
「覚えてる?」
「……はい。」
短く答えた真帆に、蓮はふっと口元を緩めた。
「よかった。……じゃないと、俺の方が惨めになるところだった。」
「どうして……何も言わなかったんですか? 会社で会ったとき。」
「立場ってのは、ややこしいからね。」
その言葉に、真帆は胸が痛んだ。
彼にとっては、あれは本当に“一夜だけ”のことだったのかもしれない。
名前も知らない、ただの関係。
「……迷惑だったなら、謝ります。あんなこと、なかったことに――」
「真帆さん。」
その声に、ぴたりと動きが止まる。
「俺は……あの夜のこと、忘れたくなかった。たぶん、君もそうだと思ってた。」
「覚えてる?」
「……はい。」
短く答えた真帆に、蓮はふっと口元を緩めた。
「よかった。……じゃないと、俺の方が惨めになるところだった。」
「どうして……何も言わなかったんですか? 会社で会ったとき。」
「立場ってのは、ややこしいからね。」
その言葉に、真帆は胸が痛んだ。
彼にとっては、あれは本当に“一夜だけ”のことだったのかもしれない。
名前も知らない、ただの関係。
「……迷惑だったなら、謝ります。あんなこと、なかったことに――」
「真帆さん。」
その声に、ぴたりと動きが止まる。
「俺は……あの夜のこと、忘れたくなかった。たぶん、君もそうだと思ってた。」

